「巻き起こる偏見」

ISM

おはようございます、眞殿です。

先日発見され、新たな脅威となっている新型コロナウイルス変異株のオミクロンに対し、日本はいち早く全世界を対象とする外国人入国禁止措置を取りました。

この対応について、日本では「素早くてすごい」と評価する声が多く上がっています。

私も日本の迅速な措置にその本気度を感じました。

しかし、世界の動きを見ていると、日本の措置がただ「すごい」だけでは済まされないことが見えてきたのです。

というのも、WHOで緊急事態対応を統括するライアン氏が日本の全世界を対象とする外国人入国禁止措置について「疫学的に原則が理解困難だ」と指摘し、「ウイルスは国籍や滞在許可証を見るわけではない」と述べ、自国民か否かで判断するような対応は「矛盾している」と批判したのです。

また、WHOで新型コロナの技術責任者を務めるバンケルコフ氏は、オミクロン型を初期に覚知した南アフリカに対する各国の渡航制限を受け、南アから検体を国外に送ることができなくなっており、世界各地の研究機関がウイルスの特性を把握する上でも悪影響が出ていると指摘したそうです。

先日、私自身も認識不足でオミクロン株を南アフリカ由来と述べてしまっていましたがそうではなく、南アフリカの早期発見によって認知されたものでした。

それを考えると、日本をはじめ、諸外国が行なっている南アフリカなどアフリカ南部8か国に対する渡航制限は「世界のアフリカ排除」であり、南アフリカのパーヒュラ保健相が「不当な措置である」と反発することはもっともだと感じます。

新たな入国制限により南アフリカの国々が孤立すること、それは新型コロナウイルスが世界に蔓延し始めた頃、同じくして世界中でアジア系差別が起きたことと同じではないでしょうか。

それはとても無意味で悲しいことに思えます。

だからこそ、私たちがもっと見なくてはならない現実があるのです。

それは何かというと、、、

この続きは次回、お話していきます。

眞殿勝年

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コメント

  1. Masatoshi Okada(岡田 正俊) says:

    新種オミクロンが発生してまた混乱が日本でも起きています。南アフリカの国々が孤立状態になってしまった事非常に悲しく思います。日本の岸田総理も意味曖昧な対応に怒りを感じています。差別のない世界を心底願っています。

    • madono madono says:

      どこにでも、どんな小さなコミュニティにも差別が存在するからこそ、差別や偏見をなくす世の中になってほしいと思います。

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