おはようございます、眞殿です。
さて、これまでお伝えしてきたように、日本の物価が安いのは日本の賃金が低すぎるからだということをあなたは理解できているでしょうか?
日本で生活していると日本の物価が安いということに気づかないでしょう。
しかし、それはまぎれも無い事実であり、決して喜ぶべきことではないのです。
以前にもお話しましたが、日本の最低賃金の平均値は930円で、先進諸国の平均値11.2ドル(約1232円)と大きくかけ離れています。
アメリカに至っては日本の1.6倍もの差が生じ、その差は歴然です。
その問題の根本が、「日本は価格ありきで商品価格や価値を考え、そこから企業努力必須で賄う」ということにあるのです。
こうした考えを改めない限り、日本の賃金が上がらないのは当然です。
これは言い方を変えるとある種の「搾取」と言えるのではないでしょうか。
企業が賃金を引き上げなければ国民に還元されず、物価は上がらない。
逆を言えば、物価が安いから低い賃金でも暮らすことができる、、その無限ループに陥っているのです。
こう言うと、まるで企業に責任があるかのように見えますが、実はそれは違います。
仮に、日本の最低賃金が今より大きく上がり、国民の平均収入も引き上がったとします。
その時、国民は果たして経済を循環させる行動を取ることができるでしょうか?
物価の上昇を受け入れ、これまで以上に支出が増えることを臆することなく、物を買い、企業に利益をもたらし、それが再び自らに還元されるという経済の循環を率先して行うことができるでしょうか?
きっとできないでしょう。
なぜなら、何十年というデフレに慣れてしまった日本だからです。
循環させることより、銀行にお金を預けることやタンス預金に走る国民性だからです。
「先進国」「経済大国」とは何か?
その本当の意味を理解しなければ、国の発展はないという時代がもうすでにやって来ていると感じずにはいられません。
眞殿勝年
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