「統計に騙される」

ISM

おはようございます、眞殿です。

先日、発表された厚生労働省の行なっている「毎月勤労統計調査」によると、3月の現金給与額の平均値が28万2164円で、前年同月比の0.2%増加し、13ヶ月ぶりの増加となったことが分かりました。

さて、あなたの給与はどうでしょう?

昨年の3月と比べ、増加しましたか?

先ほどの質問に「増えた」と答えた人はほとんどいないのではないでしょうか。

それもそのはず、、「現金給与額の平均値が増加した」というものの、実際に起きている事とは大きな隔たりが生じているのです。

「毎月勤労統計調査」によると、新型コロナの影響でパートタイムの従業員やアルバイトが解雇され、失業者が増えたり、採用される機会が激減したことで、全体の給与が引き上がったとされています。

これこそまさに、統計データの平均値に騙される典型例なのです。

実際のところは、今の日本で働く多くの正社員の給与もパートやアルバイトの給与も減っています。

では、なぜ「現金給与額の平均値が増加した」と統計では表れるのでしょうか?

それは、パートやアルバイトが失業し、その人数が減ったことで、正社員の構成比が増え、平均給与が上がったように見えるというカラクリが起きているのです。

実際には、会社の管理職や一般社員、パートやアルバイトなど、この1年で給与が増加するどころか減少した人がほとんどでしょう。

こうして、統計上の数字との事実との乖離が起こるのです。

つまり、日本の平均給与は年々増加しているように見えますが、実態はそうではないということが明らかになったのです。

それはこの1年で誰もが実感していることでしょう。

重要なのは、それを実感し、その後どう行動するかです。

実感しながらも、何も行動しない人、実感しているからこそ行動する人。

その両者の違いは言うまでもありません。

あなたがどちらの人になるかは、あなた自身が決めるしかありません。

眞殿勝年

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