BTCのボラティリティ低下がもたらす影響
米投資銀行大手JPモルガン・チェースのストラテジストは1日のレポートで、ビットコイン(BTC)のボラティリティの低下は大型金融機関の関心を惹きつけるだろうと指摘した。ブルームバーグが報じた。
一般的にはビットコインのボラティリティ(価格の変動性)の高さは投資リスクの高さに繋がり、大手の金融機関を遠ざける原因の一つとされてきた。
しかしビットコインの価格は現在過去最高値付近で推移しているにもかかわらず、ビットコインのボラティリティは過去数年間で、(2020年前半のコロナショックを除けば)低下傾向にある。
BTCのボラティリティ低下を受け、JPモルガンのストラテジストはビットコインのボラティリティの低下は「今後、機関投資家の関心を再び活性化させる」ことに繋がると分析。レポート内では、ほかにもビットコインと他の金融資産との相関性の低さがビットコインの魅力的な側面として挙げられた。
顕著な機関投資家の参入
金融機関の関心の高まりを裏付ける動きは様々な方面で現れてきている。
4月1日、米大手投資銀行のゴールドマンサックスは、ビットコインを含む暗号資産(仮想通貨)の投資商品を富裕層向けの資産運用企業(自社クライアント)に提供することを検討していると、CNBCが報じた。
報道によると、「最終的に、ビットコインやその他のデジタル資産を、現物やデリバティブ、あるいは伝統的な金融商品の形で提供することを視野に入れている」とのことだ。
また、ビットコイン先物の運用がファンド内で許可されたことが今年1月に報じられていた資産運用最大手のブラックロックについては、既にCMEのビットコイン先物を取引していたことが今月1日に判明した。
株式や債券に幅広い投資を行うBlackRock Global Allocation Fundにおいて、ビットコイン先物を取引し、ファンド全体の00014%にあたる36万ドル(約3991万円)の利益を見込むとしている。
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