ビットコイン投資信託、運用規模1兆円を突破=Grayscale

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GBTCの規模が100億ドル突破

米大手暗号資産(仮想通貨)投資企業グレースケールが提供するビットコインの投資信託GBTCの運用額が、100億ドル(約1兆円)を突破したことがわかった。

グレースケールの最新報告によると、GBTCの運用額は約106億ドル台に乗った。GBTCに裏付ける現物ビットコインの保有数は、54万BTCに上る。

12月3日の最新データでは、GBTCが24時間で7189BTCのビットコインを新規で預け入れた。過去30日では、約6.5万BTCのビットコインがGBTCを発行するために購入、保管されている。過去30日間で新規発行されたビットコインが約2.7万BTCであったため、その約2.4倍に相当する数が新規でロックアップされることになる。

グレースケールの投資信託は適格投資家の需要にも答えるために設計された投資信託商品で、約70-80%が機関投資家や大口投資家からの利用としている。仕組み上、GBTCの株を発行させるためには、現物ビットコインを原資産を入金するか、米ドルを入金しグレースケール側に原資産の購入を代行してもらう必要がある。なお、直接発行を行わない投資家は、ブローカーを通して店頭取引の売買も可能だ。

供給不足になるビットコイン

機関投資家や個人投資家のビットコイン買増しが話題になっている。

仮想通貨投資ファンドのPantera Capitalは、PayPalとCashAppといったサービスによるビットコインの購入量がその新規採掘量を既に上回っていると指摘している。CashAppは10月のみのデータで、ビットコインの新規採掘量の40%に相当するBTCを購入したことを指摘。また、PayPalの新規サービスでは、ビットコインの新規採掘量の70%に相当するBTCをすでに購入しているとした。

さらに、PayPalの購入ペースから、近いうちに単独でビットコインの新規採掘量分以上に相当するBTCを購入する可能性も高いと指摘している。

機関投資家によるビットコイン買いは、グレースケール以外でも加速している。直近の事例では、米投資企業「New York Digital Investment Group(NYDIG)」がビットコインのみに投資するファンドで投資家から50億円を調達したことが確認された。

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