テックビューロ株式会社の朝山貴生代表は2日、独自暗号資産(仮想通貨)ZAIFトークンの今後の方針を発表した。
ZAIFトークンは、2015年に仮想通貨取引所Zaifを運営していたテックビューロ社の認知とバリューの向上を目的として発行され、Zaifブランドの評判の指標となっている暗号資産。日本で初めて国内取引所にて取引ができる暗号資産として発行された。
その後、Zaifは、株式会社Zaif (旧名:株式会社フィスコ仮想通貨取引所)に譲渡されているが、テックビューロは現在も、2021年度第1四半期までにERC20プロトコルへの移行による安全性の向上と流動性の拡大、そして価値向上を見込んでいる。
今後の方向性について
既存のトークンホルダーの利益向上を目的として、決済手段としての採用や、Zaif暗号資産取引所での、簡単売買とZAIFトークン決済サービス対応打診などを推し進める。
朝山氏はこの点について、「決済によってユーティリティ、すなわち使用可能性を高めることにより、ZAIFトークンの流動性と価値の向上が見込めます。それに加えて、テックビューロおよびZaif暗号資産取引所との共同キャンペーンでの配布を検討することによって、トークンが循環しつつ、両者のブランドバリューと連動してトークン価値の向上に貢献し、その結果既存トークンホルダーの利益向上につながると考えている」とした。
その理由として、すでに18万人以上のZAIFトークンホルダーがZaif暗号資産取引所の内外に存在している点を強調。既存ホルダーの利益を毀損することを避けるべく、ZAIFトークンの流通の継続に尽力することにより、日本国内で最も認知されている、企業発行のトークンとして、また、他社運営となるものの、業界で周知されているZaifブランドを象徴するトークンとして、暗号資産全体の普及に貢献することを目指す。
参考データ
-
- Zaif取引所内 約18万人 約52億枚 約8.2億円
- Zaif取引所外 約550人 約1.3億枚 約2,053万円
(2020年11月2日 テックビューロ調べ)
ボトルネックの解消
不安定なCounterpartyプロトコルのリスクを回避すべく、2021年度第1四半期までにイーサリアム上のERC20プロトコルへ移行することを計画。それにより、対応するアプリやWebサービスの数が増大し、ZAIFトークンの流通と流動性が高まることで、価値向上に繋がるものと考えているとした。
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用