仮想通貨市場のビットコイン価格で、日足の終値を基準として1万ドル(105.3万円)を超えた日数が、過去最長の63日に達したことがわかった。
仮想通貨バブルとされる2017年12月1日から62日間続いた記録を更新した。17年当時と比較して最高値の更新はなく、ボラティリティ(価格変動性)は低いものの、1万ドルをサポートライン(下値支持線)にした底堅い値動きが続いている。
仮想通貨取引・ブロックチェーンのデータ分析を行う「Coin Metrics」のデータによれば、180日間ボラティリティの推移は、直近で40%強減少している。
取引傾向については、仮想通貨取引所で保有されるビットコインの保有量が18年11月以来最低水準に達した。投資家が取引所に預けるビットコイン量が減少することは、外部で長期保有するユーザー数の増加を示すとして、プラス要因との見方もある。
なお、ビットコインの供給量は、全供給量2100万BTCのうち残り250万BTCとなったことや、コロナ禍の経済状況などを背景に、中長期保有を目的とした投資家が市場を支えている可能性も指摘される。
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