株式市場と仮想通貨
24日の暗号資産(仮想通貨)市場。
ビットコイン(BTC)価格は、前日比+0.19%の123.5万円(11,660ドル)で推移。
直近相場では、外貨に対する米ドルの価値回復の影響を少なからず受けており、株式市場やゴールド相場など貴金属の価値にも影響を与えている。
ヘッジファンドマネージャーのPaul Tudor Jonesによるビットコイン投資や、Grayscale Investmentsのビットコイン投資信託への機関投資家の流入増は、トレーダーがビットコインを価値の保存手段として認識を強めるとともに、米ドルなどのインフレヘッジ手段として見ていることを示していた。
アナリスト予想、分かれる
アナリストのTraderXOは、短期的なビットコイン(BTC)展望として、続落を見据えた悲観予想を見せる。
ストキャスティクスRSIオシレーターがデッドクロスを示唆していると指摘。 「レンジブレイク前の下限を6,000ドル付近で見た場合、25%押しの10,000ドル水準までの調整が起こり得る。逆相関を示す”米ドル”の値動きが鍵になる。」とした。
一方Smokey(Twitterの@TraderSmokey)は、サポートラインの反発が美しいと言及。12,000ドルにあるレジスタンスラインの再チェックを予想する。
Farmer Bluntz(@SmartContracter)は、イーサリアム(ETH)の分析を行い「強気のエリオットウェーブ」が完成していると指摘。調整波ABCをすでに終え、弱気の見方に支配される中、反騰準備が整った可能性があるとしている。
直近では、アルトコイン市場でも循環物色が目立つなど資金流入が観測されている。
24日にかけて、ネム(XEM)が前日比20%近くと高騰し、10円台を回復。Cosmos(ATOM)は、7.25ドルの上値抵抗線をブレイクして前日比14%高に。前月比112%高を記録している。
機関投資家は売り傾倒か
データアグリゲーターであるUnfolded(@cryptounfolded)は、ビットコイン先物を取り扱うCME(米シカゴ・マーカンタイル取引所)の8月のコミットメントレポート(COT)を掲載。ビットコイン(BTC)の未決済建玉(OI)が、14,454BTC(前期比10.4%増)となったことを報告した。
機関投資家の「スマートマネー」を中心にショートポジション総数が過去最高に達した一方で、中小企業や個人投資家を示す「リテール」のロングポジションも最高値まで膨らんでいたことから、1BTC=12,500ドルから1,000ドル幅の調整を余儀なくされた可能性がある。
今後は、ショートポジションの買い戻しタイミングに関心が集まることになりそうだ。
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