「今、最も優先すべきこと」

ISM

おはようございます、眞殿です。

先日発表された世界経済見通しでは、2020年、世界全体の経済成長率は5.2%減で、これは戦後最悪レベルの景気後退になるとされました。

また、新型コロナウイルスによって引き起こされるGDPの落ち込みは、世界恐慌、第二次世界大戦、第一次世界大戦の時期に次ぐ、4番目の大きな規模になると見られています。


一方で、日本の内閣府が発表した景気ウォッチャーでは、4月に比べ、5月は7.6ポイント上昇し、4ヶ月ぶりの改善となり、緊急事態宣言の解除を機に、企業動向や雇用、家計動向関連など全てが上昇したとしました。

そして、内閣府は「悪化に歯止めがかかりつつある」とし、先行きも大幅上昇に転じ、持ち直しへの期待が見られると考えているそうです。


私はこの報道を目にし、日本は本当に愚かなものの見方しかできないと呆れました。


そもそも、街角景気が4ヶ月ぶりの改善とありますが、2020年1月〜2月の時点で5月より景気が落ち込んでいたことが問題なのです。

2020年1月〜2月というと、私が滞在している国などではすでに新型コロナウイルスに対する警戒が高まっていました。

チャイニーズニューイヤーによる入国規制や、ショッピングモールやスーパーなどの入り口での検温や、アルコールによる手指消毒はすでに行われていました。


しかし、日本では同時期、入国規制など全く行うこともなく、流行真っ只中にある中国からの観光客を大いに受け入れていました。

そして、2月3日、横浜港に入港したクルーズ船での超大型クラスターが報道などで連日取り沙汰される中でも、日本国民はこれまでと何も変わりない生活を送っていたのです。


そうやって何も警戒や対処していなかった時期よりも、今や、観光客は9割減、新たな仕事を見つけることもできない日々となった5月の方が、街角景気が良いというのはどう考えてもあり得ない現象です。

そして何より、世界経済が史上4番目の落ち込みの渦中であるにも関わらず、日本だけが「先行きも大幅上昇に転じ、持ち直しへの期待が見られる」などということは決して起こりようがないとはっきりと言えるのです。


このように、日本はあまりにも楽観視しているがために、危機管理能力がない国になってしまっているのです。


重要なのは、今非常に多くの人が(あなたも)収入を減らしてしまっているという現実です。

仕事を失ってしまっているという事実です。

それを改善するために何をするべきか?
どう行動するべきか?


それを今は何よりも優先させる時なのです。

眞殿勝年

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