おはようございます、眞殿です。
昨年から今年にかけ、新型コロナウイルスが世界で猛威を振るい、世界の失業率は大きく低下しました。
その中でも日本の失業率は爆発的に増加することなく、「低失業率の国」である日本はその維持をし続けてきました。
しかし、その裏であることを受け入れるしかない事実にあなたは気付いているでしょうか?
先ほども言ったように、日本は世界的に見ても「低失業率の国」として位置しています。
日本の完全失業率は2019年、2.2~2.5%台で推移しており、未曽有の危機を前にした第1回目の緊急事態宣言下では2.6~2.8%に上昇し、2020年の夏には3%台に突入したものの、これ以上の悪化はみられませんでした。
OECDによる各国の失業率をみても、日本は2015年以来「低失業率」のトップに立ち、昨年も37ヵ国中2位と先進諸外国に比べ低いことが明らかです。
こうした背景には、日本の労働者が法的に守られているという点や終身雇用制、年功序列などがあると思われます。
一方で、終身雇用制などの古い制度では適切な労働力の配置が難しく、特に日本の9割以上を占める中小企業ではその傾向が顕著に表れる故に、日本の労働生産性は非常に低く、賃金が上がらないのです。
世界では平均年収が30年前に比べ、アメリカでは147%、イギリスで144%、フランス131%、韓国192%と軒並み大幅に上昇しているのに対し、日本では104%と、その上昇率があまりに低く、世界から取り残されていることは明確です。
つまり、日本は雇用を守り賃金が上がらない、、いいえ、むしろ貧しくなる道を歩んでいるのです。
雇用か賃金か、、、
守られるものがある一方で、失っているものにも気付かなければならないことを忘れないでください。
眞殿勝年
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