セキュリティ問題の解決を目指すHAPI
DeFiのセキュリティ向上を目指すプロトコル、HAPI(HAPI)は7月15日に、暗号資産(仮想通貨)取引所AscendEXへ上場した。
HAPIトークンは米ドルステーブルコインのUSDTとの取引ペアで取引可能となっている。
HAPI ProtocolはDeFiにおいてサイバーセキュリティのソリューションを提供するプロトコルでDona Maraという名で活動するデベロッパーによってローンチされた。
プロトコルは自律分散型組織(DAO)を指向しており、HAPIのDAOは、サービスにおけるデータプロバイダーの選択などで役割を持っている。
DAO
Decentralized Autonomous Organization(分散自律組織) の頭文字を取ったもので、意思決定のルールによって自律的・分散型の運営を行う。
DeFiのセキュリティ需要
DeFiのセキュリティは発展途上であり、Uniswapのような主要なサービスから新興のプロジェクトまで、様々なプロトコルがハッカーから資金を盗まれるといった攻撃にあってきた。
攻撃を事前に防ぐため、外部からのセキュリティ監査サービスの利用も一般的となっているが、プロトコルのコードは監査後も新しいアイデアを実装する際などに更新されていくため、完全にカバーし続けることは困難を伴うという。
HAPIは盗まれた資金やハッカーのウォレットに関するデータの提供や、DeFiではセキュリティ監査のデータベースなどを整備することで、攻撃をブロック或いは被害を最小化することを目指している。
また、HAPIはクロスチェーンでソリューションを提供しており、イーサリアムやポルカドットなどに対応することが特徴とされる。
HAPIトークンは、疑わしいアドレスやハッカーによる攻撃の情報を提供する際などプロトコル内でユースケースがある。また、ガバナンストークン、ステーキング等に使用されるという。
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