マイニング大手Poolin、ビットコインなどの採掘トークンの支払いを一時停止

Blockchain
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マイニング機器の輸送に伴う措置と説明

大手暗号資産(仮想通貨)マイニングプールのPoolinは、Mars Project(火星プロジェクト)についてビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)のハッシュレートトークン(採掘トークン)の支払いを一時停止すると発表した。

公式ブログによると、中国での取締り強化を受け、マイニング機器を輸送する必要があるためだとしている。現在、北米とカザフスタンで新しい施設を確保するために動いている模様だ。

今回、pBTC35AとpETH18Cというハッシュレートトークンについて、支払いの一時停止が行われる。ハッシュレートトークンとはハッシュレートを表しており、トークンを購入しステーキングすることで、採掘されたビットコインやイーサリアムの収益を得ることが出来る仕組みだ。

これらのトークンは、イーサリアム基盤の大手DEX(分散型取引所)のUniswapなどで取引されており、個人投資家でもマイニングに参加することが出来ることが利点として利用されている。

火星プロジェクトチームらは海外展開を視野に入れて行動しているという。試験用の機器は既に5月から海外に送られている。

こういった状況の為、チームは全てのpBTC35A、pETH18CにおけるwBTC/ETHの支払いを停止することを決断した。マイナーの移動のために、推定されるスケジュールによって最大で60日間停止する。

マイニング機器の輸送には35~40日程度かかると予想されている。機器が届き次第、再び稼働される模様だ。

ハッシュレート

ハッシュレートとは、マイニングの採掘速度のこと。

中国からの流出続く

中国ではマイニング産業の盛んな一部地域で仮想通貨マイニング事業を廃止に追い込む動きが出てきている。

マイナーが操業停止に追い込まれているのは、新疆ウイグル自治区や青海省、四川省など。それに伴い、ビットコインなどのハッシュレートも大きく低下している。

背景には、世界的な脱炭素への取り組みの中で、中国国内でも特に火力発電が盛んな地域でのマイニングが問題視されており、中国国家発展改革委員会(NDRC)などの政府当局が動いている。

中国の四川省は水力発電が盛んなことによる安価な電力が多くの大手マイナーを集めてきたが、Poolinは「短期的には四川省の水力発電によるマイニング施設に頼ることが出来なくなった」とブログで語った。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

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