2つのビットコインETF、米SECが審査開始

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さらに2つのビットコインETFも審査へ

米SEC(証券取引委員会)はフィデリティとスカイブリッジのビットコインETF(上場投資信託)の申請を受理し、審査を正式に開始した。

ETFは、スカイブリッジのFirst Trust Skybridge Bitcoin ETF Trust、フィデリティのWise Origin Bitcoin Trustだ。ビットコインETFの目論見書は、3月にSECに提出されたもので、SECは5月21日と25日にそれぞれの申請について審査開始に向けた書類を公表していた。

審査のプロセスとしては、まずは45日間における「最初の可否判断」が予定される。また、SECはルール上、判断期間を最大240日まで設けることができる。スカイブリッジとフィデリティの申請に関する日程は以下のようになる。

スカイブリッジ

  • 7月5日前後までに最初判断
  • 2022年1月16日前後までに最終判断

フィデリティ

  • 7月9前後までに最初判断
  • 2022年1月20日前後までに最終判断

スカイブリッジは著名投資家Anthony Scaramucci氏が率いる投資企業で、昨年11月よりビットコインに投資するファンド「SkyBridge Bitcoin Fund LP」を運用開始した。ニューヨーク証券取引所のArca取引所への上場を目指している。

一方のフィデリティが申請したETFは、Cboe Global Marketsが運営する取引所「Cboe BZX Exchange」が上場先と設定されている。申請書類の中でCboeは、現状、ビットコインの市場操作が行われる可能性は大幅に減少していると指摘。全体的な投資家の数が増加し、機関投資家や企業からの需要が増えており、ビットコイン市場は成熟していると説明している。

今回新たに受理した上述の2つのビットコインETFのほか、SECは現在、VanEckやWisdomTreeなど3つの申請に対する審査も行っている。現時点では、承認した例はなく、今回も最終可否判断まで判断時期が延期される可能性を指摘する見方もある。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

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