2009年2月発行のビットコインが移動 11年越しの送金者は「サトシ・ナカモトか」と話題に

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ビットコインが11年越しの送金

2009年以来使用されていなかったウォレットから、ビットコイン50BTC分(約5126万4160円相当)が移動されたことが分かった。

このBTCは最初のブロックが生成されてから1カ月後の2009年2月(3654ブロック目)に発行されたもので、本日まず2つのアドレスに送金された。1つのアドレスが40BTCを受金。残りは別のアドレスへ送金され、その後複数のアドレスに分けられている。

仮想通貨(暗号資産)データ分析企業CoinMetricsのエンジニアによると、2009年初期のBTCが利用される事象は2017年8月以来だという。

送金者について、マイニング企業が増加する前の時期に発行されたBTCであることから所有者が限られるため、サトシだという指摘や、「サトシ・ナカモト」を自称するクレイグ・ライトの裁判に関係するアドレスだという声も上がった。

しかしながら業界からは、送金者はサトシではないとする指摘が複数上がっている。明確に証明することは困難だが、サトシである可能性は低いとみられている。

PoWメカニズムの開発者として知られるBlockstreamのCEOは、「もしサトシがBTCを売るなら、正体を分かりづらくするため最近生成されたBTCから先に売るだろう」と説明。

さらに根拠として複数指摘がされているのが「ナンス」の分析だ。ナンス(Number Used Once)とは、マイナーがブロックの承認を行う作業の中で、見つける数字の事。マイニングにおける新規ブロックを発見する事を意味する。

このナンスや初期のマイニングでブロックに記録されていた情報を活用すると、個別のマイナーが推測できる。そのグラフを使った分析から、今回対象となっているBTCをマイニングしたのはサトシではないというのがその根拠を示す分析もある。

今回の話題を受け、大手仮想通貨取引所バイナンスCEOのCZは以下のようにツイートしている。

みんな落ち着こう。今回の送金者はサトシではない可能性の方がはるかに高い。証明は難しいが、同様の事象は過去にも見られた。

我々全員がサトシなのだ。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

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