伝統金融もNFTへ参入、ニューヨーク証券取引所が非代替性トークンを発行

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NY証券取引所がNFTを発行

大手のニューヨーク証券取引所(NYSE)が、NFT(非代替性トークン)を発行したことが分かった。伝統金融による初めての事例となる。

NYSEに株式を上場した企業を祝福するために、今回は6社のNFTを作成。企業ごとに10秒間の動画を作成しているが、販売するかどうかには言及していない。今後も新しい革新的な企業が上場した際には、NFTを作成するとしている。

NYSEは米ウォール街にある世界最大の証券取引所。取引の裏側では注文などに関するメッセージがデジタル台帳に記録されているが、その中で上場後初めてのメッセージは、各企業にとって「最初の取引(First Trade)」を意味する。今回はこの「最初の取引」をNFT化したという。

作成されたNFTはNYSEのホームページでも確認できるが、仮想通貨関連企業Crypto.comのホームページでも公開。NYSEのトップStacey Cunningham氏は自身のSNSで、「NFTは、ブロックチェーンの台帳で『瞬間』を記録できる。我々は企業がNYSEに加わった瞬間を祝福したい」と説明した。

今回NFTが作成されたのは以下の6社。選考の基準は全て明確にしているわけではないが、Spotifyは初めてNYSEに直接上場(DPO)した企業、クーパン(Coupang)は現時点で2021年最大規模の新規株式公開(IPO)だったとしており、特徴的な上場を選んでいるようだ。

  • Spotify
  • Snowflake
  • Unity
  • DoorDash
  • Roblox
  • Coupang

NYSEはツイッターで、以下のようにコメントした。

NYSEはイノベーションを推進している。我々は直接上場やブランク・チェック・カンパニー(SPAC)による上場も取り入れてきた。

今後はNFTというイノベーションの新たな波も広めていきたい。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

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