「ビットコインは炭鉱のカナリア」米著名ベンチャーキャピタリストが重要性を強調

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次世代のゴールドはBTC、米ドルの代わりは?

米国の著名ベンチャーキャピタリストのChamath Palihapitiya(チャマス・パリハピティヤ)氏が13日、ブルームバーグとのインタビューで、ビットコインやステーブルコインの重要性について言及した。

スリランカ出身のパリハピティヤ氏は、フェイスブックの初期メンバーとしての経歴を持つ、シリコンバレーでは有名なVC投資家。同氏は、2011年よりソーシャル・キャピタルのCEOとしてビジネスアプリのSlackなどに出資してきた。

また2013年にビットコインへの投資も行っており、これまでにも「不確実な世界経済に対する金融ヘッジ」と称して資産の少なくとも1%をBTCとして保有することを勧めている。

デジタル・ゴールドと称し「伝統金融インフラの脆さを示す」ビットコインに対し、「ステーブルコインは(現在の)米ドルの代わりになる」とパリハピティヤ氏は予想。M2のマネーストックの規模と発行量などを懸念視する姿勢を示し、以下のように述べた。

トレードや資産運用、バンキングや決済などの領域で、革命が起きている。金融サービスのインフラが健在な米国ではあまり感じられないが、開発途上国や通貨の極端なインフレーションや為替操作を行う国々を見れば、ステーブルコインが将来となり得る。

その上で、「ビットコインは金融業界のリアリティー到来を告げる”炭鉱のカナリア”だ」と形容し、パリハピティヤ氏は仮想通貨やステーブルコインなどを理解する事は重要だと語った。

炭鉱のカナリアとは、何らかの危険が差し迫っている前兆を指す用語で、炭鉱でガス漏れなど不測の事態が発生した際、いち早く危険を察知して鳴き止むのがカナリアとされる。つまり、伝統金融市場の異常を示唆するにあたり、ビットコインは重要なシグナル足り得るという認識だ。

なお、パリハピティヤ氏は過去にツイッター上でビットコイン価格が10万ドル(約1000万円)に到達したら「ゴールドマン・サックスを買収してチャマスマン・サックスに改名する」などと発言していたが、1BTC=約5万ドルまで上昇して現実味を帯びてきた現在、「冗談だった」と弁明した。

また、先月末には米カルフォルニア州の知事選に立候補する可能性を示唆する特設サイトを公開していたが、今月3日には自身の事業に専念する方針を表明。「立候補する準備はできていない」とコメントしている。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

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