バイナンスがSegWit対応
暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスがビットコイン(BTC)の入金を対象にSegWitのサポートを開始したことが分かった。
SegWit(Segregated Witness=分離された署名領域)は、取引データを構成する要素の一部である署名をトランザクションから分離させることで、1ブロックに含められるトランザクションの量を増やすことができる。そのため、データ処理の速度が上がり、取引承認の遅延解消にもつながるという。
#Binance Supports @SegwitOrg Deposits for #Bitcoin
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— Binance (@binance) December 24, 2020
バイナンスの公式声明では、24日に同取引所がSegWitのサポート対象をデポジットにまで拡大を行った旨を伝えている。これまでは、SegWitのサポート対象はBTCの出金時のみとなっていた。
これにより、バイナンスの利用者は、送金時にSegWit(bech32)のアドレスを選択することで、SegWitを利用することが可能になるという。
なお、バイナンスはSegWitの利用に際して、以下のような注意喚起も行っている。
SegWitを利用すれば取引手数料が抑えられるが、万が一、誤ってアドレスに互換性のない銘柄を送った場合、資金を取り戻すことは不可能になる。
SegWitの導入事例
SegWitが導入される事例は、他の取引所などでも確認されている。例えば、今年2月には、取引所BitstampがSegWitのビットコインアドレスのフルサポートを実施。
また直近では、米大手仮想通貨決済企業BitPayが7月に、同社アプリのビットコインウォレットのオプション機能にSegWitを追加。BitPayはSegWitの利用で、一般的には手数料を約30%減少させることができると説明している。
その他にも、すでにBitfinexやCoinbaseなどもサポートを行っており、SegWitの導入は徐々に進んでいる格好だ。
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