機関投資家の流入が加速
英仮想通貨ファンドCoinsharesの最新レポートにて、機関投資家から暗号資産(仮想通貨)投資ファンドへの資金流入が12月7日までの1週間で約450億円(4.29億ドル)に及んでいたことがわかった。
レポートによると、週間流入額としては過去2番目の規模。約3年ぶりにBTC=19,000ドルの高騰を記録した3週間前の4.68億ドルに次ぐ大きさとなり、運用資産は過去最大の150億ドルに達している。
グレースケールのビットコイン投信が1兆円規模に
主な機関投資家の資金流入先は、米大手投資ファンド「グレースケール」で、過去1週間で3.36億ドルを記録。ビットコインETP(上場投資商品)を提供する21SharesやETC Issuanceにも一定規模の資金が流れたが、大半はグレースケールが占める。
グレースケールの金融商品の中でも最も資金が集まる銘柄は、ビットコイン(BTC)で約3.35億ドルに及ぶ。次にイーサリアム(ETH)、XRP、ビットコインキャッシュ(BCH)のようにが続くが、イーサリアムの規模はビットコインの約26%、XRPはビットコインの0.23%に留まる。
グレースケールの最新運用資産額(7日)は、127億ドル規模となり、12月3日付けでは、ビットコインの投資信託GBTCの運用規模は100億ドル(約1兆円)を突破していた。
12/07/20 UPDATE: Net Assets Under Management, Holdings per Share, and Market Price per Share for our Investment Products.
Total AUM: $12.7 billion$BTC $BCH $ETH $ETC $ZEN $LTC $XLM $XRP $ZEC pic.twitter.com/8gFbyw7K96
— Grayscale (@Grayscale) December 7, 2020
デジタルアセット運用のCoinsharesは、イーサリアムへの資金流入規模について、12月1日に正式にローンチされた次世代イーサリアム2.0のビーコンチェーン稼働などを材料視した結果と見る。下半期における仮想通貨の強気相場は、機関投資家主導のものと見られているが、Coinsharesのデータはそれを裏付けている。
参考:CoinShares
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