イーサリアム2.0、最速ローンチ実現へ
最短ローンチ日時に設定されていた12月1日に、イーサリアム2.0がローンチする目処が立った。
イーサリアム2.0のブロックチェーンに当たる「ビーコンチェーン」を安全に稼働させるために必要な条件に設定されたしきい値:524,288ETHに、24日達した。(launchpad.ethereum.org参照)
12月1日にビーコンチェーンを実装するためには、7日前の24日までに規定数に達する必要があったが、それを期間内に超えたことを意味する。
イーサリアム財団が示す今後のロードマップは以下の通りで、12月1日に実装予定のビーコンチェーンは、その最初の段階に当たるフェーズ0だ。
- フェーズ0:2020年(バリデータを管理する「ビーコンチェーン/Beacon Chain」実装)
- フェーズ1:2021年(ユーザーが利用する「シャードチェーン」実装)
- フェーズ1.5:2021年(シャードチェーン・メインネット稼働、PoS移行)
- フェーズ2:2021年〜(シャードチェーンの全稼働)
イーサリアム2.0は、コンセンサスアルゴリズム「PoS」への移行や、バーチャルマシンの変更、シャーディング等を含む大規模なアップデートだ。DeFi(分散型金融)市場が急拡大する中で必要なネットワークの処理速度(=スケーラビリティ問題)を大きく改善する可能性のある仕様変更でもある。
イーサリアム2.0のフェーズ0が実装された後も、一定期間は現行イーサリアムと並行してネットワークが維持され、マイニングで維持されるPoWチェーンと、ステーキングで維持されるPoSチェーンが運用されることになる。(最終的には移行)
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