BitMEXの新契約
暗号資産(仮想通貨)デリバティブ取引所大手BitMEXは、アルトコイン3銘柄の先物契約(Quanto Futures)の取扱い予定を発表した。
新規扱いとなるのは、バイナンスコイン(BNB)、ポルカドット(DOT)、ヤーンファイナンス(YFI)の3つだ。取引は、日本時間10月30日の13時より開始する。いずれもテザー(USDT)建てで取引され、最大レバレッジはBNBが33倍、DOTとYFIは25倍に設定される。
YFIは先月上場したLINK先物契約に続くDeFi(分散型金融)の関連銘柄。DeFi市場へのアクセス拡大姿勢が反映されている。
米告発の影響
BitMEXは10月2日、「米国法違反」として米司法省(DOJ)と米商品先物取引委員会(CFTC)に告発され、関係者が拘束されるなどした。その後、本人認証手続き(ID認証プログラム)を強化するために、KYC期限を大幅に早める方針を示している。
BitMEXの新任コンプライアンス部門責任者のMalcolm Wright氏らは昨日、仮想通貨メディアTheBlockに対し、「金融活動作業部会(FATF)のガイドラインについて、先頭に立って規制機関との対話を行ってきた」と明かした。
また、最高商務責任者のBen Radclyffe氏は、12月末までには複数の新たな先物をローンチし、モバイルアプリや流動性、リスク管理に関するプロダクトもリリースするなど、ユーザビリティを向上させる方針を伝えた。
新生BitMEXはよりアグレッシブに新規商品を提供し、コンプライアンスの強化を図る。
参考:BitMEX
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用