スマートコントラクト開発言語を導入へ
イーサリアム財団が、新たなスマートコントラクト開発言語「Fe(フィー)」を導入することが分かった。
現在イーサリアム(ETH)の開発におけるプログラミング言語では主に「Solidity」が使われているが、エコシステム発展のために開発者の選択肢を増やす。イーサリアム財団のエンジニアは「Solidityに代わるもので、Pythonに似たよりシンプルな言語を求めている人が多い」と導入の背景を説明している。
Feはイーサリアムブロックチェーンのために生まれた新しいスマートコントラクト開発言語。セキュリティにフォーカスしたPythonベースの「Vyper」を参考に作られている。より正確にガス代を見積もることができるようにすることなど、Vyperと目的は類似しているという。今後はRustと呼ばれる言語に似た特徴を持たせていく計画だ。
エンジニアによれば、ここ数カ月でFeの開発は急激に進んでおり、ETHの規格「ERC20」で使われる全ての機能をサポートできるとイーサリアム財団はみている。2020年の終わりまでには、コンピュータが実行可能な形式に変換する作業(コンパイル)もできるとした。
将来的にFeは、仮想マシンである「Ethereum flavored WebAssembly(eWASM)」や「Optimistic Virtual Machine(OVM)」もサポートできるようになるという。
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