SkyBridgeがビットコイン関連ファンドに投資
約9,700億円の資産を運用する米大手投資企業SkyBridge Capitalが、自社で立ち上げた暗号資産(仮想通貨)ビットコインの関連ファンドに、約26億円(2,500万ドル)を投資したことがわかった。
SkyBridge Capitalの創設者Anthony Scaramucci氏は投資についてCNBCのインタビューで説明。外部投資家による参加は2021年1月4日から開始すると明かし、「仮想通貨は次の10年間、パフォーマンスの強い資産クラスになり得る」と語った。
著名投資家として知られるScaramucci氏は2017年7月にトランプ政権のホワイトハウス報道官に就任したが、報道官として失言を繰り返したためわずか10日で辞職。
ビットコイン関連ファンドの「SkyBridge Bitcoin Fund L.P.」に関しては、CoinPostが22日に報じた。当時、SkyBridge Capitalは証券取引委員会(SEC)にファンドの立ち上げ申請書を提出し、最低投資額を約500万円(5万ドル)に設定していることが判明した。
ビットコインの運用方法
Scaramucci氏はCNBCのインタビューで、ビットコインの運用手段について話した。
具体的には、ファンドのストラクチャーとしては、投資家がビットコイン投資信託の純資産総額(NAV)にエクスポージャーしながら、グレースケールのGBTCのような「プレミアム」を回避することができる仕組みになるという。GBTCのプレミアムとは、原資産(ビットコイン)に対する価格乖離のことを指す。
Scaramucci氏はビットコインのファンドについて、「ビットコインへの投資を民主化する方法の一つで、10年前にヘッジファンド界で起きた変革と同じだ」と話し、MicroStrategy社のMichael Saylor CEOと数ヶ月前から友人関係になっているとして、Saylor氏のビットコインに対する情熱がファンドの立ち上げにインスピレーションをもたらしたと語った。
MicroStrategy社はビットコインを最も多く保有する米上場企業で、21日には29,646 BTCの追加購入を完了したことを報告した。今年で計1,000億円以上の購入を実施し、計70,470 BTCを持っている。
なお、同社のSaylor CEOはビットコイン推進派で、先日ツイッターで、テスラのElon Musk CEOとビットコインの多額購入について意見を交わした。
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