今週の相場の動きは
株や貴金属を含めた各相場の週間・月間・年初来騰落率、仮想通貨取引所bitbankアナリストによる週間ビットコイン(BTC)市場レポートを合わせてお届けする。
各指標の騰落率一覧
9/11(金)終値時点の週間騰落率は、以下のようになった。
今週、イーサリアム(ETH)のオプションボリュームは、6月以来初となる500万ドル以下の水準まで大幅減少した。
5日、SushiSwap創設者の「Chef Nomi(シェフ・ノミ)」が、開発資金として割り当てられた一部のSushiトークンを、1300万ドルに相当するイーサリアムに売却したことに端を発している。
その後シェフは、紆余曲折を経て、売却で得たETH(イーサリアム)の返却を決めた。
月初来騰落率
年初来騰落率
(今週の騰落率は、先週の終値、今週の終値を用いて計算。月初来、年初来についても前の月、年の終値で計算)
(仮想通貨の価格は取引所コインベースを参照)
9/5(土)〜9/11(金)のBTCチャート
bitbankアナリスト分析
今週(11日正午時点)のビットコイン(BTC)の対円相場は、週明け7日から対ドルで心理的節目の1万ドル水準となる106万円を割り込む場面もあったが、週央からのユーロの切り返しが金(ゴールド)相場の支援となると、BTCも徐々に値を戻す展開となっている。
ユーロが切り返した背景には、欧州中央銀行(ECB)当局者が域内の景気回復に自信を示したことと、10日のECB定例理事会でユーロ高に対する懸念は示されたものの、具体的な対応策がとられなかったことがある。
また、ECBがこの度、政策金利の据置きと1.35兆ユーロ規模のパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の維持を決定したことから、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、米連邦準備制度理事会(FRB)もECBと足並みを揃え緩和的な舵取りを維持する公算がさらに高くなったと指摘される。
この他、暗号資産(仮想通貨)市場内部では今週、イーサリアム(ETH)やDeFi関連銘柄を物色する動きが見られ、ETHの対円は10日、レンジの上方ブレイクに成功した(第1図内青線)。
時価総額第2位のETHがこのまま復調となれば、BTCが追随する余地はあると言え、物色の流れが回ってくることが期待される。
勿論、BTC相場は前週の急落以降、レンジではっきりとした方向感を示せずにいるわけだが、7日のディフィカルティー下方調整に伴いハッシュレートも過去最高値を更新するなど(第2図)、復調の兆しが見られ、足元はじっくりと底を固める局面と言えよう。
関連:bitbank_markets公式サイト
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