イーサリアム2.0の開発に進展
イーサリアム2.0(ETH2.0)のローンチに向け、開発の進捗状況が23日に更新された。
今回発表されたアップデートは主に以下の3点。デポジットコントラクトに関する重要な報告となり、またセキュリティ面や機能の最適化に時間が必要なテストネットがローンチされることで、最新のETH2.0の仕様「v0.12」の実行に向け大きく前進したと説明している。
- 新しいデポジットコントラクトが正式に承認され、報酬プログラムに追加
- v0.12のマルチクライアントのテストネット「Altona」が来週ローンチ予定
- クライアント「Sigma Prime」のバグ修正プログラムの継続
ETH2.0のローンチ日程については、先週開催されたAMA(Ask Me Anything:なんでも聞いて)にて、最新の見通しが明らかになった。このAMAにはETHのコミュニティリーダーや開発者が参加しており、早ければ11月にローンチできるとの見解が示された。
その際、ローンチには「デポジットコントラクトの実装」と「ETH2のクライアント全てがv0.12.1に対応」の2つを実現することが必須であると説明されている。
デポジットコントラクトとは、フェーズ0に当たるビーコンチェーンでステーキングを行うためのコントラクト。報酬が得られるステーキングに関係する重要なコントラクトだ。今回の発表では、Solidityで書かれた、より安全な新しいデポジットコントラクトが発表された。ETH2.0のメインネットでは、この新しいコントラクトを利用することを推奨している。
また「ETH2のクライアント全てがv0.12.1に対応」という要件を満たすために、「Altona」のローンチは大きな前進だ。現在同バージョンに対応しているクライアントはPrysmatic Labsだけだが、LighthouseやNimbus、Tekuも実装に取り組んでいる。
今回新たに発表されたデポジットコントラクトを使用して稼働させる計画で、Altonaで問題がなければ、次はメインネットローンチの最低条件である「1万6384のバリデータ」を立ててテストネットを稼働させる計画がある。
バグ修正プログラムはクライアントをまたいでバグを発見し、ETH2.0の開発に大きく貢献しているため、今回発表された内容はETH2.0のローンチに重要な内容になる。
参考資料 : イーサリアムブログ
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