「Technology Pioneers 2020」を選出
新しい技術の開発で活躍が期待される企業を選出する世界経済フォーラム(WEF)の「Technology Pioneers」に、今年は仮想通貨(暗号資産)・ブロックチェーン関連企業が6社選ばれたことが分かった。
選出された企業はWEFのコミュニティに加わり、2年間イベントなどに参加できるほか、グローバルなディスカッションの場で最先端の見識や新しい考えを提供することが求められる立場になる。2015年には米リップル社が、昨年はマイニング企業Bitfuryが選出されていた。
今年選ばれた6社は以下の企業。
- MakerDAO(分散型金融プロジェクト)
- Lightning Labs(ライトニングネットワーク開発)
- Elliptic(分析企業)
- Chainlink(オラクルプロジェクト)
- Ripio(金融企業)
- Veridium Labs(フィンテック)
「Technology Pioneers」の選出は2000年に開始。設立から10年以内であることやその技術の影響力など独自の基準を元に選んでいる。設立初期から成長段階にある世界の企業を対象に今年は100社を選出。過去にはGoogleやTwitter、Spotify、Airbnbも選出された。
WEFは以前から仮想通貨やブロックチェーンに注目している。今年の年次総会(ダボス会議)でも仮想通貨について取り上げたイベントを開催。米リップル社CEOのガーリングハウスやBakktの責任者Adam Whiteらが参加しており、「サトシナカモト」に関する広告が大々的に掲載された。
ブロックチェーンについては5月に「分散化された未来を築く価値原則(Foundational Values for a Decentralized Future)」と題した文書を発表。ブロックチェーンは第四次産業革命の支柱だとの見解を示した。
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