取引所入金で見る値動き
新型コロナ第二波懸念で暴落した株式市場に連動するようにして大幅下落した15日のビットコイン。昨日の急落について、クジラによる大量売却を示唆するデータが浮上した。
ビットコインのオンチェーンデータを提供するCQ.Liveは、当時取引所へ入金(インフロー)状況を探知した。取引所へのビットコインの大量入金は、現物売りの可能性を示唆することから売り圧の指標となる。()
CQ.LiveのSNSによると、急落する前から各主要取引所へのビットコイン入金インフローが増加し、計15,597BTC(1.4億ドル)が日本時間午前11時までに流入したことが確認された。
特にインフローが集中したのが米取引所GeminiとCoinbaseで、約710BTCと600BTCが確認されたという。
CQ.LiveのCEOは、「Geminiを利用する投資家は大口投資家が多い」と指摘。「中・長期でクジラによる売り圧力も示唆されるため、価格の急変動には警戒したい」と述べた。
過去のGeminiのインフローとビットコイン相場との相関関係では、一定の関係性が確認できる。
ビットコインが1万ドル台から9200ドル台に転落する直前の6月2日、Geminiのビットコインウォレット(預金額)は、前日から6000BTCのインフローが増加したほか、2月14日の急騰局面では、Geminiのビットコイン預金数は、前月の12万BTCから14万BTCまで増加。3月に発生したコロナ・ショックによる暴落まで預金数が急下降している。
Historical performance of this indicator pic.twitter.com/9FnI5iIYVh
— Ki Young Ju (@ki_young_ju) June 15, 2020
CQ.Liveのデータによれば、バイナンスやOKExよりもGeminiの方がビットコインの大口に利用される傾向にあるようだ。
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