カルダノ、新テストネットをローンチへ
仮想通貨カルダノ(ADA)は9日、次期大型アップグレード「Shelley(シェリー)」の新たなテストネットをローンチする予定だ。
希望する人が誰でもブロック生成者である「ステークプール」を運営できるのが、今回ローンチされるテストネット。現在は選ばれた運営者だけがステークプールを稼働しているが、今年夏に予定されるメインネットのローンチに向け、参加者を拡大して次のテスト段階へ進む。
Tomorrow, the 9th June, we’re entering a new phase for Cardano. The Shelley public testnet will open up so any operator that wants to set up a #Cardano stake pool can do so, ready for staking and delegation on mainnet later this summer #ShelleyTestnets @Cardano pic.twitter.com/XlTqht6jPg
— Input Output (@InputOutputHK) June 8, 2020
カルダノの開発は、Byron(バイロン)、Shelley、Goguen(ゴーグエン)、Basho(バショウ)、Voltaire(ボルテール)の5段階に分かれている。Shelleyのメインネットローンチ前の現在は、ロードマップ上ではまだ第1段階であるが、3段階目以降はShelleyと共に開発が進んでいるため、実装が容易になるという。
先月29日には、ADAの技術開発機関IOHKのCEOがShelleyのスケジュールを公表。今後は以下のスケジュールに従って進む。
- 6月9日:Shelleyのパブリックテストおよびフォーセットが開始
- 6月16日:Shelleyテストウォレットがリリース
- 6月23日〜30日:メインネットの候補
- 6月30日:Shelleyのコードがリリース
- 7月29日:Shelleyの実装
Shelleyはまだテストネットの段階だが、インセンティブ設計がすでにされている。世界で初めて学術的に安全性が証明された独自のPoSアルゴリズム「OUROBOROS(ウロボロス)」の実証実験を行い、その設計で必要なゲーム理論を機能させるため、テスト環境でもインセンティブが組み込まれている。