テザーが「OMG Network」を活用
大手仮想通貨(暗号資産)取引所Bitfinexは1日、ステーブルコインのテザー(USDT)が、「OMG Network(以前の『OmiseGO』)」を利用すると発表した。
OMG Networkは、USDT発行にも利用されるイーサリアムのブロックチェーンにおけるスケーラビリティを向上させるためのセカンドレイヤーのソリューション。OMG Networkを利用する目的は、取引時間の短縮と手数料の削減だ。Bitfinexでは、OMG Networkを利用した入金や引き出しが可能になる。
OMG Network社のCEOは「本ネットワークは1秒間に数千の取引を処理できる。手数料はイーサリアムのネットワークと比較すると3分の1だ」と説明している。
Bitfinexは、イーサリアムのブロックチェーンは需要が非常に高まると、ネットワークが混雑すると説明。「イーサリアムのネットワークが1秒間に処理できる取引数はおよそ12だ。12を超えると処理に時間がかかり、手数料のガス代が非常に高くなる」と述べている。
実際3月に仮想通貨市場が荒れた時は取引が大幅に増加し、ガス代は一時100Gwei超(1Gwei=0.000000001ETH)まで上昇した。現在の平均は約30Gweiだ。
USDTはOmniやトロンなどのブロックチェーンでも発行されているが、TheBlockの先週の発表によると、最も利用が多いのがイーサリアム。2019年は全ブロックチェーンで合計およそ2120億ドル(約23兆円)相当の資金がUSDTとして送金された。
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