香港で新たなビットコインファンドが誕生
香港を拠点にする仮想通貨(暗号資産)専門の資産運用企業MaiCapitalが、適合投資家を対象に、新たなアクティブ型(ベンチマークを上回る成果を目指す手法)のビットコイン(BTC)のヘッジファンドをローンチしたことが分かった。
本ファンドは「Bitcoin+ Investment Fund」という名称で、定量分析を基に運用を行なうクオンツファンドだ。コンピューターを活用して大量のデータを数量的に分析し、予め決めたアルゴリズムによって運用され、様々な市場環境におけるBTCのパフォーマンスを上回る成果を目指す。
このファンドはBTC単体だけでなく、そのデリバティブ商品も含め幅広く投資を行う。資産の保有を行うカストディは、アジアのデジタル資産向けプラットフォーム「OSL」が担当する。
MaiCapitalは香港証券先物委員会(SFC)の認可を取得している企業。仮想通貨関連のクオンツファンドはこれが2つ目で、2019年3月から「Blockchain Opportunity Fund」を提供している。
香港では先月も、資産運用会社Venture Smart Asiaのブロックチェーン部門であるArrano Capitalが、ビットコインファンドを発表。カストディはBitGoが務める。仮想通貨への需要拡大に可能性を見出す同社は、仮想通貨分野で2号ファンドの立ち上げも予定しているという。
世界4大会計事務所の1つ「PwC」の責任者は今月、仮想通貨のヘッジファンド業界は今後数年で大きく成長すると予想。ファンドへの投資は、機関投資家が最も容易に仮想通貨市場に参入することができる手段だからだと理由を語った。
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