ビットコインの本質的価値が2倍に
JPモルガンのアナリストは22日、グローバルマーケット戦略におけるフローと流動性に関するレポートを公開。ビットコインの本質的価値(Intrinsic Value)が半減期後、実質2倍になったと報告した。
JPモルガンの本質的価値は、マイニングに投入される計算リソースや電力から算出。1日にBTCを発行するためにどのくらいのコストがかかっているのかを基準にしている。
半減期後の変化
半減期の後に変わったことでまず挙げているのが、ハッシュレートの低下だ。ハッシュレートは昨日、年初来最低値を更新。「blockchain.com」のハッシュレートチャートで92EH/sまで下落した。
レポートでは半減期後ハッシュレートが20%超低下したとして、その規模を3月の市場暴落時と同水準と説明した。
JPモルガンは、ハッシュレート低下の要因にマイニング機器の平均効率の上昇を挙げる。半減期前日からGH/sあたりのエネルギー消費量が15%超減少していると説明、非効率な機器を利用したり、また施設の運営コストが高いマイナーにとっては不利な状況にあると指摘した。
OIについて
本レポートではBTCデリバティブ取引の取組高(OI)についても触れている。3月のBTC価格暴落時に先物もオプションもOIが減少したが、その後は徐々に回復。半減期に向けては急増したと紹介した。
特にCME(シカゴマーカンタイル取引所)の先物のOIがより速く回復したとして、グラフを用いてCMEの先物とBitmexの永久スワップのOIの比較を掲載した。機関投資家の取引活性化に注目している。
JPモルガンは、仮想通貨業界に対するアプローチを緩和しつつある企業でもある。
最近では、仮想通貨取引所コインベースとGeminiに銀行サービスを提供、ACHネットワークという小口決済利用のシステムで、これら取引所の米国利用者の米ドル入出金を処理することを承認した。
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