Uniswap、インターフェースで合成資産など特定のトークンにアクセス制限

Blockchain
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規制懸念でトークンアクセスに制限

大手DEX(分散型取引所)Uniswapの開発を担当するUniswap Labsは24日、規制懸念を理由に、ERC20基準の株トークンやデリバティブトークンといった合成資産へのアクセスを制限することを発表した。フロントエンドのみの制限だという。

制限対象となるのは129ものトークンで、テザーゴールド(XAUt)や、「mirror Tesla」、「mirror Amazon」、OpynのETHオプショントークンなど、様々な合成資産が制限のリストに含まれている。その多くは、DeFi系合成資産プロトコルSynthetix(SNX)が提供するものだ。

Uniswap Labsは発表で、「Uniswapのコミュニティに分散型金融のツールを提供し続けるために、規制分野の動きには常に注意を払っている」、「本日はapp.uniswap.orgから一部のトークンへのアクセスを制限することに決めた」と説明。また、制限対象のトークンは、「Uniswapプロトコルの出来高においてごくわずかな割合にとどまっている」とした。

一方、上記のトークンに対する制限は、app.uniswap.orgのインターフェースに限られるもので、プロトコル/コードからのアクセスは依然として機能しているという。

Uniswap Labsが懸念しているのは、21日米証券取引委員会(SEC)のゲーリー・ゲンスラー委員長が発言した内容とみられている。ゲンスラー委員長はSECの声明で、「有価証券の価値によって価格が決まるトークンやその他の金融商品を提供しているプラットフォームがあり、そういった金融商品がデリバティブのように提供されている」と指摘、「そのような商品が株式トークンであっても、または有価証券を裏付け資産に持つ価格が安定したトークンなどの商品であっても関係なく、それらを提供するプラットフォームは、中央集権型か分散型かに関わらず、連邦証券法に従うべきだ」と語っていた。

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