Enjin、SDGsを推進する国連傘下組織に加入

Blockchain
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SDGs達成を目指すEnjin

NFT特化型プラットフォームやブロックチェーンゲーム開発で知られ、国内取引所にも上場しているEnjin(エンジン)が、NFT関連企業としては初めて、国連グローバル・コンパクト(UNGC)に参加したことを7月21日に発表した。

UNGCは、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」達成に向けて、協力企業の支援を目的として設立された国連傘下の組織だ。

Enjinは、国連のミッションである「持続可能性」と「平等性」の実現のためにNFTを活用した方法を提案しており、これまでもイーサリアムガス代削減を目的とした技術である「JumpNet」の開発や、業界の脱炭素化に向けたイニシアチブ「Crypto Climate Accord」への参加などを表明していた。

イーサリアムのスケーリングソリューションであるJumpNetは、イーサリアムと比較した場合、99.99%の電力使用量を削減し、カーボンネガティブを達成している。

カーボンネガティブとは

排出する(二酸化炭素などの)温室効果ガスの量よりも、吸収する温室効果ガスの量の方が多い状態。いわゆるカーボンニュートラルよりも環境効果の高い取り組みのこと。

国連グローバル・コンパクト(UNGC)とは

UNGCとは、世界160カ国以上で1万2000社以上の企業と3000人以上の非企業が署名し、69の地域のネットワークを擁する、世界最大の企業持続性イニシアチブ。

世界約160カ国で1万3000を超える団体(そのうち企業が約8,300)が署名し、「人権」「労働」「環境」「腐敗防止」の4分野・10原則を軸に活動を展開している。説明責任を果たす企業と変化を可能にするエコシステムを通じて、持続可能な開発目標を実現することにより、ビジネスがもたらすグローバルな影響力を加速し、拡大することを目指している。

関係者コメント

Enjinによる今回のUNGC加入について、関係各者によるコメントは以下のとおりだ。

国連地域間犯罪司法研究所(UNICRI)AI・ロボティクスセンター所長、Irakli Beridze氏は、Enjinとの協業関係を歓迎する旨のコメントを発表した。

ブロックチェーンとNFTが、国連の『持続可能な開発目標』の達成にどのように貢献できるかを探るために、Enjinと協力できることを嬉しく思います。私たちは、パンデミックがもたらした世界的な影響から立ち直ろうと必死になっている一方で、AIやブロックチェーンなどのテクノロジーの急速な成長を経験しています。これまで以上に、これらの新しいテクノロジーを活用することで、将来的にはより良い設備を備え、より団結して、この地球をすべての人にとって住みやすく、公平な場所にする必要があります。

UNGCネットワーク・シンガポール、エグゼクティブ・ディレクターのEsther Chang氏は、SDGsの達成を急ぐ必要性を強調するとともに、Enjinへの期待を以下のように述べた。

国連の『持続可能な開発に関する2030アジェンダ』の達成に向けて残り10年を切った今、SDGsをより早く達成し、より豊かで持続可能な世界に貢献できる重要な役割をテクノロジーは担っています。Enjinの国連グローバル・コンパクトへの参加を歓迎するとともに、SDGs実現に向けた確固たる行動を、Enjinと協力して推進できることを楽しみにしています。

またEnjinのCEOである、Maxim Blagov氏は今回のUNGC加入の意義について述べている。

Enjinは、NFTを用いてより良い未来を作るために、持続可能なエコシステムを開発しています。国連グローバル・コンパクトへの参加は、ブロックチェーン技術によって人々の生活を向上させるという当社のコミットメントを再確認するものであり、この取り組みが持続可能で、常にフォーカスされ、最適化されたものであることを保証するとともに、その過程において一般の人々に対する説明責任を果たすことに繋がります。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

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