BitDAO、プライベートで2億3000万ドルを調達
自律分散型組織(DAO)のBitDAOはプライベートの資金調達ラウンドで新たに2億3,000万ドル(約253億円)を調達したことを明かした。
資金調達ラウンドに参加したのはPayPal創業者で投資家のピーター・ティール氏や、パンテラキャピタル、ドラゴンフライキャピタル、創業者ファンドなど。
また、DeFi業界からも投資家が参加しており、Synthetixのカイン・ウォーリック氏やヘッジファンドマネージャーのアラン・ハワード氏、スパルタン・グループやジャンプ・キャピタルが含まれる。
自律分散型組織(DAO)
自律分散型組織(DAO)とは、従来のように階層型組織で中央管理者が意思決定を下すのではなく、意思決定のプロセスはルールとしてプログラムで記述される。
ブロックチェーンのスマートコントラクトなどによってプログラム(=ルール)を実装し、文字通り自律的・自動的に運営されることが特徴となっている。
Bybitが支援
取引所Bybitは、取引所の先物取引の取引量の2.5ベーシスポイント分をBitDAOに資金として提供することを明らかにしており、次のようにコメントしている。
Bybitの継続的なBitDAOへの支援は、Bybitのビジネスだけでなく業界全体の成長と共に拡大する。
2021年の1月~5月の期間の取引高が対象とされ、これは、現在の取引量に基づくと1年当たり10億ドル以上が見込まれているという。資金はBitDAOトレジャリーとして管理され、分散型取引所(DEX)などの新たなプロトコルを追加するために使用される。数百人規模の人材の雇用で研究開発やプロジェクトの支援を行い、DeFi全体の成長にも寄与していく考えだ。
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用