マインクラフトの土地がNFTに
国内取引所にも上場する「エンジン(Enjin)」のブロックチェーン開発プラットフォームを基盤としたメタバース(仮想世界)プロジェクト、MyMetaverseは、仮想土地の所有権を「NFT」としてローンチしたことを発表した。
MyMetaverseは、世界的人気を博すサンドボックス型ゲームのマインクラフトで「METACITY」というサーバーを運営しており、プレイヤーは土地を手に入れ、自由に建物などを建築することが出来る。
MyMetaverseのNFTは、CMC時価総額2位のイーサリアム(ETH)のトークン規格の一つであり、Enjinが考案・推進する規格「ERC-1155」で発行されている。
ERC-1155はNFT(非代替性トークン)とFT(代替性トークン)の両方を作ることが可能な規格で、ガス代の削減や複数のトークンの管理の容易さなどが特徴という。
NFTの土地は、ゲーム内のアリーナと呼ばれる施設で、モンスターなどを倒すことで得られるコインを集めることで購入できる。ゲームをプレイすれば無料でNFTを手に入れることが可能だとしている。
ゲームのプレイでNFTを入手
メタバース上の土地は、仮想通貨市場全体が過熱気味なことも相まって、オークション形式などで高値で取引されることも多い。一方で、MyMetaverseは、無料でゲームをプレイすれば誰でもNFTを手に入れることが可能な形式を取っている。
MyMetaverseのCEOであるSimon Kertonegoro氏は「静的なNFTを作る代わりに、オーナーのゲーム体験と共に進化するダイナミックなNFTを作成した」と語った。
ユーザーが手に入れた土地は、自由に建築などを行えるため、他のユーザーが真似できないような美しく高度な建築物を制作することで、NFTに付加価値が付くといったことが考えられるという。
現在、MyMetaverseの土地の区画は70あるが、今後さらに追加されていく予定だとしている。
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