Block.one、仮想通貨取引所ローンチへ
暗号資産(仮想通貨)イオス(EOS)の開発を手がけるBlock.oneは11日、子会社として独自の取引所Bullishを設立する目的で、100億ドル(1.1兆円)相当の資金調達を完了したことを発表した。EOSパブリックチェーンとEOSIOを活用して、中央集権取引所(CEX)と分散型金融(DeFi)の利点を兼ね備える取引所を年内にローンチすることを目指す。
Block.oneは仮想通貨イオスやEOSIOの開発をサポートする企業。今回、以下の著名投資家などから総額100億ドル(1兆円)以上にのぼる、仮想通貨ビットコイン(ETC)などを含む資金調達に成功した。
- Thiel Capital
- Founders Fund
- Alan Howard
- Louis Bacon
- Richard Li
- Christian Angermayer
- Galaxy Digital
- 野村ホールディングス
投資ラウンド参加者にはThiel CapitalはPayPalの創設者、Peter Thiel氏のVCファンドや、香港やドイツの著名投資家、また日本の大手インベストメント・バンク野村ホールディングスなどが名を連ねる。
この内、Thiel氏とHoward氏, Li氏そしてAngermayer氏はBullishのシニアアドバイザーを務めることが発表された。
総額1兆円を超える調達された資金の内訳は、16万4,000BTC、2,000万EOS、そして3億ドル(約330億円)だ。
発表によれば、Bull Globalは年内に独自の仮想通貨取引所Bullishの設立を目指しており、「中央注文ブック技術の提供するパフォーマンスやプライバシー、そしてコンプライアンスと、DeFi(分散型金融)のマーケットインフラが提供する垂直統合の利点を併せ持つ」取引所を目指すという。
さらにEOSIOとEOSパブリック・ブロックチェーンを利用して、Bullishプラットフォームで処理されたすべての取引を暗号学的に検証。改ざん不可能で証明できる監査証跡を作成する。
このような外部から検証可能な監査体制を持つ高性能の取引プラットフォームは初となると発表した。
Thiel氏は、Bullishについて以下のようにコメントした。
Bullishのバランスシートは強固で、その垂直統合は暗号通貨スペースに安定性と流動性を提供する。
投資家、そしてアドバイザーとしてBullishに加わることができて、大変嬉しく思う。
仮想通貨イオス
Bullishの発表を受け、仮想通貨EOS価格が急騰。一時前日比60%近く上昇し、2018年以来の高値水準に達した。