ビットコイン相場
仮想通貨市場は9日、テスラ社のイーロン・マスクCEOが出演する「Saturday Night Live(SNL)」に向け高騰していたドージコイン(DOGE)が、最高値の0.73ドルから0.5ドルまで急落した。
取引が殺到して極めて高い負荷が掛かった米投資アプリ「ロビンフッド」では、取引アプリがダウンする事態に見舞われた。
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— Robinhood Help (@AskRobinhood) May 9, 2021
Bybt.comのデータによれば、セル・ザ・ファクトによって12時間で2億8000万ドルのロスカットを引き起こした。
9日の市場では直近急騰していたアルトコインを中心に利確売りに押され一時全面安となるも、ビットコインは56,000ドルから切り返し、10日にかけて58,770ドルまで値を戻した。
上値の重さは目立つものの、4月中旬以降の調整局面を経て、直近安値の47,000ドルから徐々に下値を切り上げており、6万ドルを越えれば、4月中旬に記録した過去最高値65,000ドルも見えてくるか。
繰り返される相場サイクル
ここ数週間はアルトシーズンに伴い、BTCドミナンスが激減。45%台まで続落したが、7日以降は2番底を試すようにして下げ止まっている。
2018年1月に記録した過去最低水準(35.4%)が近付いているほか、40%水準も意識されやすいことから、目先の下落余地はそれほど大きくないか。ドミナンスの下落幅にも関わらずBTC価格は6万ドル近くの高値水準をキープしている。アルトシーズンが一服すれば、再びビットコインに資金が集まるターンが訪れ、ドミナンスを回復する可能性がある。
個別銘柄の動向
今年に入って以降、DeFi(分散型金融)の中心地にあるバイナンスコイン(BNB)の強さが際立っている。4月中旬以降に大幅下落したBNBは10日に過去最高値を更新。680ドルを記録した。
バイナンス・スマートチェーンの日間トランザクションは、5月3日に過去最高の9168万を記録した。
Gas代高騰などスケーラビティ問題で停滞するイーサリアムチェーンの5.33倍に達するなど、オンチェーンメトリクスは、バイナンスコイン(BNB)の将来に対して強気を示している。
その他の銘柄では、時価総額6位のカルダノ(ADA)が前週比+33.9%を記録し、過去最高値を更新した。
複数年にかけて行われる開発プロセスの第3段階「Goguen」では、スマートコントラクト機能の導入やNFT(非代替性トークン)の作成、DeFi(分散型金融)機能の追加が見込まれている。3月2日には、大型アップデート「Mary」のメインネット実装が完了しており、カルダノチェーン上でネイティブトークン発行やマルチアセットのサポートなどの新規機能が追加された。
老舗取引所のクラーケンは5月4日、カルダノ(ADA)のステーキングサービスを発表している。
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