VanEckの上場投資信託DAPP
米大手アセットマネージャーVanEckが提供する暗号資産(仮想通貨)関連企業のパフォーマンスをトラッキングするETF(上場投資信託)が、ロンドン証券取引所とドイツ証券取引所に上場した。
同ETF(ティッカー:DAPP)は、先月米ナスダックに初めて上場したもので、欧州圏でも取引が開始される。
DAPPは仮想通貨ではなく、仮想通貨取引所やマイニング企業、決済関連企業など仮想通貨にエクスポージャーを持つ企業の株価で組成したインデックスに基づいて運用されるETF。バスケットに組み入れられる企業は、収益の50%以上を仮想通貨関連事業で上げていることが条件となっている。
採用するインデックスは、VanEckが独自で提供する「MVIS Global Digital Assets Equity Index」で、同指数のパフォーマンスを追うことが目指される。
すでに米ナスダックに上場し、新たに欧州の主要証券取引所への上場も実現したことから、VanEckのGabor Gurbacsデジタル資産ディレクターは「今までに類を見ないものだ」とコメントした。
ビットコインETF
VanEckが現在米国で申請しているビットコインETFは、SECが可否判断を6月17日前後に延期すると発表している。また、判断の期間は最大で申請を受理した日時から240日間延ばすことができることから、最大で11月10日前後までに最終判断が伸びる可能性がある。
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