混乱続くトルコ、仮想通貨取引所の「健全な運営」目指し法整備か

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新たな仮想通貨規制案

2カ所の暗号資産(仮想通貨)取引所がサービスを停止し、顧客が資産にアクセスできなくなるなど混乱が生じているトルコで、新たな規制案が浮上した。政府高官の話としてブルームバーグが報じた。

破綻などに関連するカウンターパーティリスクを軽減するために、仮想通貨の保管・管理を行う信託銀行を設立することに加え、取引所の運営に資本の基準を定めるほか、経営者が教育を受ける機会を設けたりすることを検討しているという。

先週トルコでは、21日にサービスを突然停止したThodexという取引所について、Faruk Fatih Ozer最高経営責任者(CEO)が顧客資産を持ち逃げした疑いが報じられた。その後、当局が捜査を開始し、Thodexの関係者62人を拘束。さらに財政負担を理由に取引を停止していたVebitcoinとその運営会社の捜査も開始している。

 

今回報じられた規制案は、まだ決定していない。トルコの国庫・財務省と資本市場委員会(CMB)、金融犯罪調査委員会(MASAK)が協力して規制の枠組みを作り、その作業は数週間で完了すると見られている。

Thodexの問題が明らかになる前、トルコの中央銀行は仮想通貨による決済を中止する方針を発表していた。こちらは近日中に詳細が公開される見通しだ。

 

法定通貨のインフレーションが続くトルコでは、仮想通貨取引の需要は多い。1日の購入高は概算で、昨年11月では5億リラ(約66億円)だったが、今年3月には60億リラ(約790億円)にまで増加しているという。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

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