米テスラ、300億円相当のビットコインを売却──四半期報告

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テスラが保有ビットコインの一部を売却

イーロン・マスク氏が率いる米大手電気自動車(EV)メーカー「テスラ」は所有する一部の暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)を売却したことが判明した。

第1四半期(Q1)の財務報告にて、2月初めに投資していた1,600億円(15億ドル)に相当するビットコインのうち、約300億円分(2.72億ドル)のBTCを売却した。売却した分は「デジタル資産売却における収益」という項目で報告した。

出典:Tesla

売却したビットコインの枚数は明かされていないが、購入した2月のビットコイン価格は4万ドル台。3月には高値6万ドルに達している。金額ベースでは約18%に相当するが、枚数ベースではそれより少ない可能性もある。

(*追記) テスラのZachary Kirkhorn最高財務責任者によると、売却分は保有するビットコインの10%ほど。(四半期決算コール)

購入当時、テスラは新型コロナの影響で続く世界的な大規模金融緩和措置に伴う米ドルヘッジとして、中・長期的にさらなる買増し及び保有する可能性があるとの方針を示した。

また、3月24日より開始したビットコイン決済で得たビットコインは、米ドルなどの法定通貨には換金せずに、会社の資産として保有するとしている。購入分と決算時の獲得分で運用方法が異なることも新たに明らかになった格好だ。

(*追記) 最高財務責任者の発言

Kirkhorn最高財務責任者は四半期決算コールにて、このようにビットコインについて発言した。

ビットコインは、会社が持つ日常では利用しない準備資金を保存する良い手段のようで、良いリターンも得られている。今後の動向にも注目している…

3月末に売却する際、ビットコイン市場の高い流動性に感心した。素早く売却ができ、キャッシュアウトできることは非常に重要なことだからだ…

…テスラはビットコインの長期的価値を信じており、今後も車の販売で得たビットコインを保有していく方針だ。

 

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

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