香港で認可受けローンチ
Huobi Technologyの傘下、Huobi Asset Managementはビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)のファンドをローンチした。機関投資家を対象としたパッシブ型ファンドになる。
パッシブ型とは、TOPIX指数など「ベンチマーク」の値動きと連動させるように運用する方法のこと。対してアクティブ型とは、ベンチマークよりも運用成績が上回ることを目指す積極的な運用方法を指す。
The Blockの報道によると、すでにファンド合計で5,000万ドル(約54億円)の投資を受けているといい、第3四半期までに1億ドル(約110億円)を目指す計画だ。
Huobi Technologyは暗号資産(仮想通貨)取引所Huobi Groupの関連企業となる。同社は、2021年3月4日に、100%暗号資産で構成されるファンドを運用する上での認可を規制当局から得たと発表していた。
認可は、カテゴリー4(証券アドバイザー)とカテゴリー9(資産管理)についてのもので、同時に香港証券先物委員会(SFC)の承認を得たことで100%暗号資産のファンドを運用することが可能となったという。
Huobi Asset Managementは、暗号資産マネージャーとしては香港で2例目、SFCによるライセンスを受けた暗号資産アクティブファンドマネージャーとしては初としている。
ファンドは計4つで、すでに発表されていたBTCトラッカーファンド、ETHトラッカーファンド、そして複数の暗号資産を運用するパッシブファンドの3つに加え、マイニング関連のプライベートエクイティファンドも立ち上げられた。
これらは機関投資家向けであり、資産など一定の条件をクリアした、企業やファミリーオフィス、富裕層などが顧客となる。機関投資家向けに限定することで、消費者保護の観点から、一般に当局からの認可は得やすくなるとされる。
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