ブロックチェーンでIP管理
エイベックスのグループ企業であるエイベックス・テクノロジーズ株式会社が13日、デジタルコンテンツの著作権を管理する次世代システム「AssetBank(アセットバンク)」をJCBI(ジャパン・コンテンツ・ブロックチェーン・イニシアティブ)のブロックチェーン上でプレローンチした。
エイベックス・テクノロジーズは「テクノロジーを活用したIPの創造」を目指し、2019年5月に設立。ブロックチェーン技術を活用したデジタルコンテンツの真正性を証明する「A trust」を開発、今回発表されたAssetBankでも用いられる。
デジタルコンテンツの普及では最近NFT(非代替性トークン)が人気を博しているが、一方では権利元の許諾を得ず無断でコンテンツをNFT化する事例もあり、NFTの課題の一つとして挙げられている。
AssetBankはデジタルコンテンツの証明機能とともに、著作権情報を管理しながらデジタルコンテンツを流通させるシステム。知的財産(IP)の保有者は楽曲やイラストなどを同プラットフォームに登録することで、権利を保ちつつライセンスビジネスを行うことが可能となる。
AssetBankのプレローンチは日本のメディア・コンテンツ企業の企業連合団体であるJCBIのコンソーシアムブロックチェーンを活用。会員企業がノードサーバーを構築・運用するなど共同で運営し、コンテンツの情報を記録したり、NFTを発行することが可能となる。
21年4月時点の会員企業は以下の通り。
- 株式会社朝日新聞社
- 株式会社エイトリンクス
- エイベックス・テクノロジーズ株式会社
- 株式会社ケンタウロスワークス
- 原本株式会社
- 株式会社C-POT
- SingulaNet株式会社
- 株式会社電通
- 株式会社電通国際情報サービス
- 株式会社博報堂
- ユナイテッド株式会社
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