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ビットコインのマイナー、蓄えを増加
暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)のマイナーが採掘したビットコインを再び蓄積していく傾向にあることが分かった。
オンチェーンの分析を行うGlassnodeは4/5のニュースレターで、マイナーのネットポジションを示すチャートが緑になったことを指摘。
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緑の場合、採掘したコインをマイナーが保有し続けていることを示すという。この傾向が現れたのは昨年12月以来になり、約4か月間にわたり、マイナーは保有分を減らす傾向にあった。
マイナーは、マイニングにおける様々な費用の支払いのため、ビットコインを一定程度、売却していく必要がある。ビットコインの蓄積傾向は、他の指標にも現れている。3/29のレターでは、取引所のビットコイン残高の減少にも触れられた。
また、CryptoQuant によるデータでも、同じようなマイナーの傾向が示されている。
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また、仮想通貨を売買する場である取引所からの流出傾向は、長期保有などを前提として、金利収入を得るサービスやコールドウォレットへの移動などが考えられる。
Glassnode(3月29日データ)によると、過去1年間で取引所への流入がプラスになっているのは、Geminiとバイナンスの2取引所のみだった。一方、Geminiへの流入は機関投資家向けのカストディサービスへの新規預けの可能性が高いという。
4/6の大口出金
マイナーによるBTCの「ホドル傾向」のほか、取引所からの大口出金事例も今週にあった。
CryptoQuantのチャートによると、4月6日に米大手仮想通貨取引所コインベースから約12,154BTC(約780億円)に相当するビットコインが出金されたことが捉えられた。(*ブロックチェーン上のオンチェーンデータ分析の精度は100%完全ではない。)
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