相場で稼ぐための考え方
どんなに優れた投資家でも、数日先の相場について百発百中の予言者というわけにはいきません。どうしても相場の不確実性を排除しきれないからです。
相場の不確実性とは、新型コロナなどの疫病流行や大地震(津波)などの天災のほか、大統領選や米中貿易摩擦などの政治的緊張、戦争や核実験など軍事的緊張の高まりなど、予期せぬ「自然災害・地政学リスク」が挙げられます。
したがって、大きなドローダウン(保有資産の下落率)を防ぐためには、いかにリスクヘッジの観点を念頭に資産運用するかが重要となります。
本稿では、主に2つの観点から解説します。
1. 分散投資の重要性
金融庁は21年2月、「基礎から学ぶ金融ガイド」の改訂版を公開しました。
株式投資の項目では、投資には「1つのカゴに卵を盛るな」という格言があると紹介。ポートフォリオ(保有資産の組み合わせ)にて、複数の銘柄に分散化してリスクヘッジすることの重要性を訴えています。
仮想通貨相場でも同様で、1銘柄だけでなく相関性の低い複数銘柄をポートフォリオに組み入れることで、より安定した資産運用を行うことができるため、抑えておきたい考え方です。
2. 積立投資
また、効率的な資産形成の項目では、投資時期を分散させる「積立投資(ドル・コスト平均法)」の有効性を紹介。投資するタイミングによる(急激な値上がり・値下がり)リスクを抑える効果があると指摘しました。
3. 複数の口座を開くメリット
仮想通貨取引所で口座を開くメリットは複数挙げられます。
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- 分散投資しやすくなる
- 独自のサービスを賢く使い分けることができる
- 不測の事態のリスクヘッジになる
1は、仮想通貨取引所ごとに上場している仮想通貨銘柄が異なるためだ。あらかじめ複数の取引所で口座を開いておけば、「投資先の選択肢」を増やすことができるため、機会損失を防ぐことにもつながります。
口座開設には数日〜数週間かかることもあり、その間に狙った銘柄に好材料が出て、価格が高騰してしまうかもしれません。
2は、積み立て投資、ステーキング、レンディング(貸し仮想通貨)、証拠金(レバレッジ)取引など、仮想通貨取引所によって取り揃えたラインナップが異なるためです。
条件を満たせば還元される「期間限定キャンペーン」にも柔軟に対応可能です。マネックスグループ傘下の国内大手仮想通貨取引所コインチェックでは、今後パブリックブロックチェーン上で発行するIEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング)によるプロジェクトの資金調達を支援予定で、株式市場のIPO(新規公開株式)同様、初値売りで高いリターンが期待できるようになれば、人気化する可能性もあるでしょう。
過去の相場では、ハードフォークやネムの新通貨付与対応などでも取引所ごとに対応が分かれました。しかし、複数の取引所口座をあらかじめ開設しておけば、どのような時にも臨機応変に対応することができます。
3は、長期メンテナンス、相場急変時のサーキットブレイカー発動、ハッキングなど不測の事態で特定の取引所の機能に問題が生じた場合を想定しています。このようなイレギュラーが発生した時でも、複数の取引所口座を開設しておけば、いざという時に動じなくても済む可能性は高まるでしょう。
根本的な考え方は、株式市場で複数の証券口座を開いておくメリットと同様です。
特に抑えておきたい取引所
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- コインチェック初心者おすすめのUI/UX、老舗かつ東証一部上場企業マネックスグループの安心感、豊富な取り扱いアルトコイン数、IEO予定あり、CM放映中
- bitFlyer老舗かつ国内最大手、大口投資家の多さやBTCレバレッジ取引の流動性が世界有数、乃木坂 齋藤飛鳥のCM放映
- bitbankアルトコインの「板取引」ならbitbank、優れたUI/UX、送金時のセキュリティが業界屈指
- GMOコイン東証一部上場企業GMOグループの安心感、アルトコインのレバレッジ取引が豊富
- ディーカレット新興取引所で成長性No.1、パートナーにJR東日本、メガバンク、KDDIなど国内有数の大企業が多数参画。仮想通貨の決済領域で今後に期待できる
- TAOTAO東証一部上場企業SBIグループの安心感、BTCのレバレッジ取引関連ツールも充実
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