キャラクターをNFT化し販売
インターネット発のキャラクター開発を手がける株式会社クオンは25日、リンカー合同会社と共同で、自社のデジタルキャラクターアートのNFT販売開始を発表した。
販売は、NFT(非代替性トークン)マーケットプレイス「Rarible」を通じて行う。対象となるNFTは、20年2月に開催したキャラクターアート展覧会で披露した作品を含む計35点だ。
これまでの実績
販売されているキャラクターのアート作品のなかには、「うさぎゅーん!」「ベタックマ」などが含まれるが、いずれもFacebook、WeChat、カカオトークなどの主要SNS内のスタンプとしてすでに世界中の人に利用されており、1億を超えるダウンロード実績がある。
クオン社はブロックチェーンやNFT関連の技術に力を入れてきた。2018年5月にブロックチェーンアプリ「CryptoCrystal」をリリース。ブロックチェーンアプリの提供は当時、日本企業のなかではほぼ事例がなく、事前登録で15万件の登録を達成。現在までに10,000件を超えるNFTキャラクターが暗号資産(仮想通貨)イーサリアムのブロックチェーン上に生み出されている。
また、2019年5月には同社が保有する「ニャータウン」と「ファンタスティック相撲」というキャラクターの独占ライセンス権の販売を、リンカー合同会社と協業で開始した。ライセンス料は、「ニャンタウン」が2000ETH、「ファンタスティック相撲」が500ETHとなっている。
キャラクターアート展覧会の開催
主要SNSでキャラクターのスタンプを提供している同社であるが、スタンプのダウンロード数は45億回を超えている。
中国・タイなどのアジア諸国を中心にそのキャラクターは人気を集めており、キャラクタービジネスも展開中だ。2020年2月にタイのバンコクで開催したキャラクターアート展覧会「Exposition Of Internet」では1,500人以上の人が来場した。
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