ブロックチェーンを活用したサステイナブルな決済システムの共同検討へ
国内最大手のクレジットカード会社であるJCBが、国内ブロックチェーン企業TECHFUNDと提携し、「ブロックチェーンを活用したサステイナブル(未来まで持続可能)な決済システム構築の共同検討」を開始する。
公式発表によると、JCBは、TECHFUNDの有するSTO(セキュリティ・トークン・オファーリング)やステーキングにおけるブロックチェーン技術、および事業スコアリングによる機械学習技術をもとに、決済領域にみられる様々な課題解決にも対応できる決済プラットフォームの構築を事業目的とする。
STOとは、セキュリティ・トークン・オファリングの略称で、ブロックチェーン上で発行されるトークン化された証券のこと。国の認可を得て発行・販売が認められたトークンのことを指す。
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JCBとTECHFUNDの業務提携において、事業アイデア創出・POC実証実験・プロダクト構築との3段階に分かれる。JCBの金融領域の知見にTECHFUNDの新規事業開発のノウハウを加え、STOやステーキング、ブロックチェーンサービス(BaaS)および機械学習を加盟店ネットワークや顧客ネットワークの範疇で応用する見立てだ。
TECHFUNDは2014年に立ち上げられたいわゆる「テクノロジーアクセラレータ」、スタートアップを支援する世界初の技術アクセラレーターとして「ACCEL PROGRAM」を実施し、これまで数多くのチームのメンタリング及びデューディリジェンスに関わり、計10社への技術投資も実行したという。
JCBは国内金融大手でありながら、ブロックチェーン事業にも注力している。昨年12月、ブロックチェーン技術を利用したB2B決済システムの導入計画を発表。2023年インボイス制度(適格請求書保存方式)導入後の課題を予測し、中小企業に向けたデジタル決済プラットフォームの開発に協力を行うとした。
また、今年の1月、富士通株式会社と新たな仮想通貨・デジタル通貨の決済連携プラットフォームを開発するための共同プロジェクトを開始。デジタル通貨(仮想通貨やデジタル証券も)や地域通貨、店舗独自ポイントやカードポイントなど数多なデジタル上の価値を、支払い方式に応じて適切な通貨やポイントに変換し有効活用を可能にするプラットフォームの構築を進めている。
参考:TECHFUND、JCBと戦略的パートナーシップ契約を締結
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