仮想通貨の強気相場
暗号資産(仮想通貨)投資企業BlockTower CapitalのAri Paul CIO(最高投資責任者)が、現在の仮想通貨の強気相場は、今後9〜22ヵ月間継続し得るとの見解を示した。
今回の強気相場が終わる時の価格については、ビットコイン(BTC)は10万ドル(約1050万円)から40万ドル(約4210万円)、アルトコインは「それよりも高いパフォーマンスを見せる」と予測。
Paul氏は5日、強気相場の期間を9回ある野球のイニングに喩え、現在は7回だとツイートしている。まずはビットコインの価格が上昇し、それが一服したところでイーサリアム(ETH)や時価総額の高い銘柄、今だとDeFi(分散型金融)関連の優良銘柄にも資金が流れ、その後に時価総額が低い銘柄の価格が上昇するサイクルが繰り返されていると指摘した。
7th inning of the crypto bull market. This is where we get ongoing, dizzying rotation. BTC up, then when BTC takes a breather, ETH and some largecaps (and in this regime, defi bluechips), then smallcaps, rinse and repeat. Of course, throw in some 30-60% retracements for fun.
— Ari Paul ⛓️ (@AriDavidPaul) February 4, 2021
このツイートの後、野球の比喩は混乱を招いたとし、どのように強気相場の段階を分類しているか、また強気相場がいつ開始したと考えているのか、自身の見解を解説。現在の強気相場が始まったのは2018年12月だと考えていると説明した。
約3年前の仮想通貨バブル期については、2017年の始まりが野球の5回から6回だったと解説した。ビットコインは当時、2017年12月に前回の過去最高値を記録した後、2018年初めの暴落を経て、その年の終わりにかけて下落。そこから今のサイクルが開始したとしている。
2020年3月のコロナショックまでは長期的な上昇期間のはずだったと主張。当時の暴落がなければ、ビットコインの価格は2020年、6500ドル(約68万円)よりも下落することはなかったはずだと見ている。
コロナショック後は個人投資家だけでなく、機関投資家や企業も市場に参加してビットコインの価格を押し上げたとし、2020年Q3(7月から9月)から2021年1月までをおおまかに野球の4回から6回に相当すると主張。
その上で今回の強気相場がいつまで継続するかについて、市場のサイクルや現状を分析し、大まかな推測だと前置きした上で9ヵ月〜22ヵ月間続くだろうと予測した。
そして8回の後半か9回が始まった時に、エクスポージャー(リスクに晒されている資産の割合)を減らしていくことが賢明な戦略だとコメントしている。
アルトコインについて
ツイートのコメント欄で「DeFiの優良銘柄を5〜10つ挙げて欲しい」と求められたPaul氏は、「AAVE、UNI、おそらくSNX、SUSHI、COMP」と回答。ただしこの見解は、各銘柄の特徴や今後のパフォーマンスではなく、現在のマーケットの状況や心理に基づく判断だとしている。
5-10 would be a lot. The kind of “consensus” bluechips are probably AAVE and UNI, maybe SNX, maybe SUSHI, maybe COMP. THat’s not a statement on quality or future performance, just on how they act in the market and the psychology.
— Ari Paul ⛓️ (@AriDavidPaul) February 4, 2021
Paul氏はビットコインが強気相場である限り、今後もアルトコインに資金が流入する可能性が高いとの見解を示した。
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