XRP(リップル)一時50円前まで反発、DeFi銘柄Aaveなど活況続く

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仮想通貨市場の最新動向

5日の暗号資産(仮想通貨)市場では、XRP(リップル)が大幅反発。安値0.34ドル(約35円)のサポートラインで下げ止まると数日かけて下値を切り上げ、日本時間5日に上方ブレイク。一時0.48ドル(約50円)まで回復した。

しかし、米投資家グループを中心としたパンプ&ダンプ騒動で急落していたことから上値も重く、その後44円台まで下落するなど不安定な足場を露呈している。

XRPは昨年12月、米証券取引委員会(SEC)がRipple社を提訴したことで、米大手取引所コインベースなどで上場見合わせが相次ぐなど逆風が吹いていたが、「目先の悪材料は出尽くした」との見方もある。

BTC、ETH、LTCなど主要銘柄から大きく出遅れているXRP。Ripple社の反論文書提出を機にXRP価格が高騰するなど潜在的な買い意欲は旺盛なことから、裁判の長期化が懸念される一方、今後状況が好転してくれば風向きが一変する余地はある。

リップル社は4日、総合送金ソリューション「RippleNet」でシステム・クラウドサービスの内部統制に関する外部監査の国際認証「SOC (System Organization Control)」を取得したことを発表した。

ビットコイン市場

ビットコイン(BTC)価格は、前日比-1.76%の388万円(37250ドル)に。

イーロン・マスク砲、及びTwitterハッキング疑惑でドージコインが乱高下したことへの警戒感のほか、BTC価格反騰のピッチを上げていたことから、日本円の心理的節目400万円で一服した。

ビットコインのロング/ショートレシオを確認すると、バイナンスなど主要取引所のトップトレーダーは、38,000〜40,000ドルのレジスタンスライン(上値抵抗線)を見越して、ショートポジションを増やしていたことがうかがえる。

その一方、CoinMetricsのデータによれば、1000BTC以上の大口投資家の保有量は、2021年以降も増加しており、機関投資家の新規参入が利確行動を上回っていることを示唆している。グレースケールのデータでは、2020年第4四半期に新規流入した30億ドルの内、93%を機関投資家が占めていた。

出典:CoinMetrics

グレースケール社のAUMが過去最高値

仮想通貨市場全体の時価総額が過去最高値を更新する中、仮想通貨投信を提供する米グレースケール社の資産運用額(AUM)も最高値の300億ドル(3.1兆円)を突破した。

グレースケール社は、適格投資家などを対象に仮想通貨投資信託などを提供する大手企業。現在はビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、イーサリアムクラシック(ETC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ライトコイン(LTC)、ステラ(XLM)、ジーキャッシュ(ZEC)、ZEN(Horizen)が対象通貨となっている。

4日に公開されたイーサリアムに関する同社の調査レポートでは、EIP-1559の導入などが「イーサリアムの価値向上に貢献する」とETHの進展を前向きに捉えていた。

DeFi市場の拡大続く

イーサリアム高騰の一助となっているDeFi(分散型金融)市場では、預け入れられたTotal Value Locked(TVL)が約45億ドルに。Maker(MKR)に次ぐDeFi2位に位置するAaveが、前日比20%高の一時500ドルに達した。前週比+65%、前月比+300%と大きく高騰している。

1月28日にAave v1の未来とするプロトコル移行ツール「Aave v2」のアップグレードを発表したことなどが材料視されている。

米国版「マネーの虎」と呼ばれるビジネスリアリティ番組「シャーク・タンク」の審査員を務める著名投資家のマーク・キューバン氏が、Ask Me Anything(AMA)で言及したことも追い風となった。

AMA

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