Algorand寄稿
今月は規制当局の新たな動きに対する声明発表や、エコシステムをさらにパワーアップさせる数多くのプロジェクトおよび教育機関との提携発表、そして世界的な人材のチームへの加入など、注目のニュースが目白押しでした。順調な2021年の幕開けを迎えたアルゴランドのニュースの中から、主なものをご紹介します。
COOがUSOCC(米国通貨監督庁)の発表を歓迎
米国発のパブリックチェーンであるアルゴランドは、米国の規制当局と綿密な連携を図っています。
米国最大の銀行規制機関である通貨監督庁(OCC)は、1月に、米国の銀行がアルゴランドのようなノード技術に参加し、ステーブルコインを使用して将来必要な決済インフラを構築する可能性を明確に述べた、解釈指針を発表しました。この指針に対して、アルゴランドのCOOのショーン・フォードは、歓迎する声明を出しています。
アルゴランドは、米国の銀行など現代金融システムに必要な、グローバルな規模、スピード、セキュリティ、ファイナリティおよび高性能ツール(スマートコントラクトなど)を備えた、Layer-1の中核的構成要素です。アルゴランドは引き続き、真に安全かつスケーラブルな方法で、数十億人のユーザーをサポートできる高度な決済アプリケーションを、開発者がプログラムできる環境を提供できるよう、取り組んでいきます。
COOの声明はこちらをご参照ください。
金融や量子暗号専門家がアルゴランド・チームに参画
コンピュータ業界のノーベル賞と言われるチューリング賞受賞者、シルビオ・ミカリMIT教授が創設したアルゴランドには、世界的に有名な暗号学者やエンジニア、昨年のノーベル経済学賞受賞者など精鋭が揃っています。そして今月も新たに、世界トップクラスの人材の参画が発表されました。
一人目は、格子ベース暗号およびポスト量子暗号の世界的リーダーであるクリス・ペイカート(Chris Peikert、写真左)です。彼はアルゴランドの暗号技術責任者に就任しました。また、UBSおよびメリルリンチ出身で、仕組債および確定利付き証券市場に関する深い専門知識を持つバリー・フィンケルシュタイン(Barry Finkelstein、写真左)が北米事業開発責任者に就任しました。今後も技術面およびビジネス面の両方で、チームの増強が進んでいきます。
TiEアトランタと大学生向け助成金提携を発表
アルゴランド財団は、ブロックチェーン技術全般、およびアルゴランドのブロックチェーン・プロジェクトに関する教育、ならびにプロジェクトへの参加を支援tiする継続的な取り組みの一環として、TiE GlobalのTiE Universityプログラムとパートナーシップ締結を発表しました。TiE Universityは、ビジネス・ハッカソンという形で、世界50都市、200のカレッジに広がる30のTiEチャプター(支部)にて、グローバルな起業家育成、および指導者コンペティションを開始しています。
その他ニュース
その他にも1月は、以下のニュースがありました。
- 「アルゴランド・アジア・アクセラレータ」のデモデイ開催
- 日本のマネックスグループも出資しているデジタル資産セキュリティ・プラットフォーム「Curv」との提携
- 地域通貨ブリクストン・ポンド(Brixton Pound)のトークン化開発にアルゴランドが選出
- 炭素クレジット・エコシステムに透明性と信頼をもたらすグローバル・カーボン・ホールディングと提携
- リアルタイムでアカウントのアクティビティ監視するメトリカ(Metrika)のAlertHubを、アルゴランドのエコシステムに導入
- 機関の決済および支払いソリューションを推進するインスティマッチ(Instimatch)との提携
また2021年は、日本市場での展開にも一層注力し、土台となるアンバサダー・プログラムの強化および再編、国内トップ大学との協業、ならびに国内ブロックチェーン開発企業との連携強化など、動きを活発化させていく予定です。
最新情報は日本語サイトをご参照ください。
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