注目ファンダとBTC市場情報
注目ファンダとビットコイン(BTC)のハッシュレート推移、チャートについて解説する。
米グレースケール投資信託の「アンロック」期間について(予定)
2021年2月3日
米グレースケール社は米国の機関投資家や適格投資家など、いわゆる「プロ」の投資家を対象に仮想通貨へのエクスポージャー(投資機会)を提供する投資信託商品を提供している最大手の仮想通貨投資企業である。
同社の発行するビットコイン投資信託が流通市場に解禁されるアンロック期間がビットコイン(BTC)価格に大きく影響を与えている。
次回の大きなアンロックは2月3日前後であると想定されており、「クリプトエコノミスト」の異名を持つLilly氏は1、2週間かけて現物価格が上昇する風潮があると述べている。
米マイクロストラテジー社、企業向けビットコインカンファレンス開催へ
2021年2月4日~2021年2月5日
米マイクロストラテジー社が、2月初めにビットコインの企業向けカンファレンスを開催する。
「企業のためのビットコイン(Bitcoin for Corporations)」をテーマとし、企業に向けたイベントであることが注目されている理由だ。
そのイベント内容も、ビットコインを保有する場合に企業が直面するであろう実務面での課題を、ファイナンス、法律、会計や税金などのテーマでそれぞれ解説する実践的な内容となる。
また、ビットコインの関連サービスを提供する各企業が登壇し、プレゼンテーションを行う。
登壇する企業には取引所のバイナンスやコインベース、ビットコインの投資商品を提供するグレースケールやフィデリティ傘下のデジタルアセット部門などが含まれている。
米CME イーサリアムの先物取引を開始へ
2021年2月4日~2021年2月5日
2021年2月8日よりCME(米シカゴ・マーカンタイル取引所)は、イーサリアム先物取引の開始を予定している。
CMEは2017年よりビットコイン先物取引を開始しており、12月時点では、先物取引の建玉は10億ドルを超えるほど、市場規模を拡大している。
なお、2020年にはビットコインのオプション取引も開始している。
米NY連邦地裁、BitMEXのCFTC訴訟に関する回答期限
2021年2月12日
2020年10月、米CFTCの主張によると、CFTCに登録していないデリバティブ金融商品を米国居住者に提供していた件で、BitMEXおよびアーサー・ヘイズ元CEOらは、米司法省(DOJ)と米商品先物取引委員会(CFTC)から「米国法違反」を指摘され告発された。
米ニューヨーク連邦地裁は、CFTCに提訴された仮想通貨デリバティブ取引所BitMEXの返答期限を1月15日から2月12日に延期した。
BTCハッシュレート推移とチャート
2020年1月22日~2021年1月29日
今週は2020年1月22日から2021年1月29日の期間を対象に、BTCのハッシュレート(採掘速度)および価格について分析を行なった。
BTCハッシュレート(採掘速度)について
最低値:約144.2TH/s(前週比 -98.6%)2021年1月22日
最高値:約151.1TH/s(前週比 -97.2%)2021年1月29日
BTC価格について
最低値:約308万円(前週比 +100.9%)2021年1月27日
最高値:約358万円(前週比 -86.4%)2021年1月29日
ハッシュレート(採掘速度)は、1月22日から1月23日にかけて一次急落をみせたものの、再び過去最高水準である150TH/sまで上昇した。 BTC価格については、1月28日にハッシュレート(採掘速度)の急落に遅れる形で価格が下落したものの、サポートラインを割ることはなく、再び上昇する結果となった。
ビットコインの採掘難易度と次回の調整予測日
ビットコインのマイニング(採掘)難易度の調整は、2021年1月23日に行われた。
採掘難易度の調整日時:2021年1月23日20時56分
ブロック番号:667,296
変動率:+1.05%
Difficulty(難易度):20.82 T(前回比 +101%)
平均ハッシュレート(採掘速度):149.05 EH/s(前回比 +101%)
平均ブロック生成時間:9分54秒(前回 9分2秒)
次回の採掘難易度:2021年1月6日
難易度および採掘速度はいずれも過去最高値を更新する結果となった。これはビットコインのマイニング(採掘)を行うマイナー(採掘者)が増加していることを示す。
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