ビットコイン購入計画を発表
米ナスダックとトロント証券取引所に上場するカナダのフィンテック企業Mogoは23日、企業の投資として暗号資産(仮想通貨)ビットコインの購入を計画していることを発表した。
最初は最大で150万カナダドル(約1.2億円)相当を購入し、2021年中に追加投資を検討していると説明。1,700万カナダドル(約13億円)相当のポートフォリオにBTCを組み込む計画だ。最初に費やす150万カナダドルは、2020年第3四半期(7月〜9月)終了時点の同社資産の約1.5%に相当するという。
Mogoはアプリを通してデジタル金融サービスを提供している企業。2018年にはMogoCryptoというサービスをローンチし、ユーザーはアプリから容易にBTCの売買ができるようになった。同社のプロダクトに貢献してBTCを獲得できる報酬プログラムも提供している。
MogoのトップGreg Feller氏は、「我々は資産としてBTCの価値を強く信じている。今回発表したBTC購入は、カナダの全国民がBTC投資をできるようにするという我々の目標に沿うものだ」と説明。プレスリリースによると、カナダではまだ大多数の国民がBTCを所有をしていないという。
一方で、MogoのプラットフォームにおけるBTC取引は、2020年の10月から11月に前月比で135%増加した。
Feller氏は「BTCはグローバルに普及しているため、当社の株主にとっても魅力的な投資資産になると信じている」と期待を示した。
上場企業のBTC購入
今年は上場企業のBTC購入が続いている。21日にはナスダック上場企業MicroStrategyが、2万9646BTC(660億円相当)を追加購入したことを報告。今年は合計で1000億円以上をBTC購入に費やした。
MicroStrategyが保有する数量は、これで7万470BTC(1700億円相当)になった。企業のBTC保有状況を提供するBitcoin Treasuriesによると、上場企業の中で最も多い。
最近ではMicroStrategyのMichael Saylor CEOが、米テスラのElon Musk CEOとSNSでBTCの大量購入について意見を交わしたことも話題になった。Saylor氏はテスラも企業としてBTCを購入するように促している。
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